●暑中見舞いと残暑見舞いを出す時期の違い

 暑中見舞いは梅雨明けから立秋の前まで、残暑見舞いは立秋以降8月いっぱいまでに出すと覚えておけば問題ない。立秋は二十四節気の1つで、年によって日付が変わってくるが、おおむね8月8日前後である。

●暑中見舞いと残暑見舞いの書き方の違い

 暑中見舞いと残暑見舞いの基本的な文面構成は同じでよいが、それぞれ暑中・残暑という季節感の微妙な違いを出す必要がある。両者共通の基本的な文面構成には、文頭のあいさつ、時候のあいさつと相手の安否を尋ねる言葉、自分の近況報告、文末の言葉、日付が入る。特に文頭と文末の書き方には注意しよう。

*暑中見舞いの文頭:暑中お見舞い申し上げます
*残暑見舞いの文頭:残暑お見舞い申し上げます

*暑中見舞いの文末:00年 盛夏
*残暑見舞いの文末:00年 晩夏

■もう迷わない! そのまま使える暑中見舞いの文例

 前述したように、暑中見舞いの内容はある程度決まっている。文面には文頭のあいさつ、時候のあいさつと相手の安否を尋ねる言葉、自分の近況報告、文末の言葉、日付を盛り込もう。なお、暑中見舞いは年賀状と同じように頭語や結語を省略するのが普通だ。ここでは、そのまま使える例文を、カジュアル・ノーマル・フォーマルの3パターンに分けて提案するので参考にしてほしい。

●【カジュアル編】

親しい知人や友人宛てなら、普段の会話と同じように書いて全く問題ない。

暑中お見舞い申し上げます

梅雨が明けてから、ものすごい暑さだけど、元気に過ごしてる?
自分は外出する気が全くおこらず、毎日クーラーの下で伸びてるよ。
これからも、この暑さが続くみたいだから、お互い夏バテに気をつけて乗り切ろう!

00年 盛夏

●【ノーマル編】

最も一般的な基本例文だ。親しい人でもきちんとしたい時や、仕事関係の人でもプライベート感を出したい時に使ってもよいだろう。

暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまで、こちらは元気に過ごしています。
しばらくこの暑さが続くようなので、体調には気をつけてください。
まずは暑中お見舞いまで。

00年 盛夏

●【フォーマル編】

仕事関係の人や恩師など目上の人に送るときに使うタイプの例文である。失礼にならないよう、しっかり敬意を表したい。

暑中お伺い申し上げます

盛夏の候 〇〇様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
今年の暑さはことのほか厳しく感じられ、秋の気配が待ち遠しい日々を過ごしております。
本日、心ばかりの品を別送いたしましたので、ご笑納いただければ幸いに存じます。
猛暑の折、くれぐれもご自愛なさいますよう心よりお祈り申し上げます。

00年 盛夏

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