■今さら聞けない!?「絵馬」の疑問を解決するQ&A

Q:絵馬はいつ奉納してもよい?

 絵馬の奉納時期に決まりはない。正月の初詣のときはもちろん、願いごとがあるときや願いごとのお礼をしたいときなど、好きなときに奉納してよい。ただし、授与してもらった寺社に納めるのがマナーである。

Q:絵馬を持ち帰ってよい?

 参拝の記念に持ち帰るのはよいが、神仏へ届けたいメッセージがあるときは、持ち帰らず奉納して帰るべきだ。絵馬を持ち帰ったときは神棚や床の間、それらがなければ目線より高い位置に飾ろう。

Q:破魔矢についてる絵馬は、どうしたらよい?

破魔矢についている絵馬は飾りの意味合いが強いため、絵馬だけを外して奉納する必要はない。破魔矢につけたまま持ち帰って飾ろう。

Q:願いごとが複数あるときは、別々の絵馬に書いた方がよい?

 これについてはさまざまな見方があるが、1枚の絵馬にまとめて書いても問題ないという意見が多い。しかし仕事と恋愛など、異なるジャンルの願いごとをするときは、神仏が混乱しないように別々にしたほうが良さそうだ。気になるときは内容ごとに分けるようにしよう。

Q:代理人が代わりに書いてもよい?

 問題ない。ただし代理人であることを明記し、本人が書く場合と同じように住所や氏名を残した方が良いようだ。

Q:個人で制作した手作り絵馬を奉納してもよい?

 絵馬は縁起物や開運グッズとしても人気がある。そのためオリジナル絵馬を制作する業者は珍しくなく、好きなイラストで手作りする人もいる。過去には自作の絵馬が寺社に奉納された歴史もある。

 しかし、2015年に清水寺(京都府)で大量の持ち込み絵馬が発見されるという問題が起きた。このときに発見された持ち込み絵馬は、日付や内容から外国の団体客のものと考えられるが、清水寺の印に似せた印が無断で使われており、清水寺は「寺が認めた小絵馬であるかのように思われ、心外だ。印の無断使用はやめてほしい」と苦言を呈した。また持ち込むときは「礼儀として声をかけてほしい」というコメントを発表した。悪質な絵馬の持ち込みは、どう考えても逆効果にしかならない。絶対に止めよう。

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