ドロドロの不倫を描いたテレビ朝日系の金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』が注目を集めている。中でも主人公夫婦を絶望に追いやる夫婦を演じる、中村倫也(31)と松本まりか(33)による怪演が見事だと話題になっている。
同作は、仲里依紗(28)演じる高森杏寿を主人公にした物語で、夫の高森純平(塚本高史/35)が単身赴任先で不倫したことをきっかけに家族が崩壊していく様を描いている。松本は、既婚者でありながら純平に一目惚れしてしまった井筒里奈役として、中村は二人の自宅不倫の現場を目撃してしまった里奈の夫の井筒渡役として登場している。
「第1話で、リビングでのW不倫を目撃してしまった渡は激昂。純平をボコボコに殴り、里奈には“アバズレ”“汚い女”とさんざん罵倒し、杏寿にも大人の用語をバンバン使って不倫の様子を事細かに説明し、高森家を壊しにかかりました。渡はエリートふうのいでたちなんですが、毎話、必ず長尺のブチギレシーンがありまして、見た目とのギャップから、視聴者からは“渡劇場”と人気になっていますね」(テレビ誌ライター)
また、渡にひたすら罵られている里奈もまた、ドラマを盛り上げる重要人物だ。ファーやフリルのついた服や、エプロン姿の“若奥様”風の衣装をまとったシーンが多いが、かわいい笑顔の裏にあざとさを感じさせるキャラクター。夫に不倫がバレた後も引くことはなく、行動はむしろエスカレートする。
2月23日に放送された第5話では、渡に家を追い出されたのを利用して、純平の家に上がり込み、キッチンで勝手にオムレツを作り「なんだか夫婦みたい」とキラキラとした笑顔で言い放つ。困惑する純平にすがりつき、ハァハァと吐息を漏らしながら「お互い辛かったことは忘れて幸せになりませんか」「純平さんの最高の奥さんになります。だから私をそばに置いてください」とキスをした。
「金曜ナイトドラマは、2017年に『奪い愛、冬』で注目を集めたテレビ朝日系のドラマ枠。こちらは婚約者とかつての恋人による“奪い愛”が描かれ、特に水野美紀(43)の嫉妬に燃える演技が、“ホラーだ”と主人公以上に話題になりました。今回の仲里依紗の演技も好評ですが、何よりも井筒夫妻のキャラにくぎづけになっている人が多いみたいです。この役をきっかけに、二人には、しばらく異色キャラとしての起用が増えるのでは」(前出のテレビ誌ライター)
第5話終了後、ネット上では渡と里奈の活躍に関しての感想が続出。「井筒夫妻がもはや主役。今回二人のシーンがたっぷりめで最高だった」「里奈、笑っちゃうぐらいウザいけどだんだんくせに……」「渡が吠えてるところだけ集めた動画がほしい」「完全に主役がこっちになってきた、いい夫婦だなこの二人」といった声が目立った。
第6話は3月2日に放送される。今クールきっての快作を、今からでも見始めてみてはいかがだろうか。