■大谷翔平が抜け、清宮幸太郎が入った日本ハムファイターズ

 本誌予想は4位、江本、里崎両氏が5位と低評価なのが一昨年の覇者・日本ハム。このチームの大きな変化は、なんといっても大谷翔平が抜け、清宮幸太郎が入ったことだ。チームの中心だった大谷の離脱は、興行面では清宮が埋めてくれるかもしれないが、チーム力となると、そうはいかない。「増井はFAでオリックス移籍、マーチンも帰国で自慢の継投陣が穴だらけ。勝てる先発が1枚減ってしまったことで、さらに中継ぎ陣の負担が増えるでしょう。打てる打者でもあった大谷がいなければ、援護の機会も減ってしまいます」(スポーツ紙デスク)

 頼りになりそうなのは主砲の中田くらいだが、その中田はキャンプで肩の痛みを訴えて出遅れている。「ここぞ清宮の出番……と言いたいところですが、守備は素人レベル、手首を痛めてバッティングもままならないという現状では、まだ一軍に定着する戦力としては計算できないですね」(前同) 今季、日ハムの前途は、どう考えても多難そうだ。

 では、オリックスはどうか。金子、西、山岡に続くローテ投手がいないということで本誌は5位と予想したが、前出の里崎氏は、「Aクラスもありうる」と言う。「あのチームは、けっこういい選手がそろっているんです。西武の成績次第ですが、Aクラスに入れる可能性は、そんなに低くはないと思いますよ」

 最後は、井口新監督の体制となったロッテ。「優勝を争うには力不足。昨シーズン15本のホームランを打ったペーニャを切ったわけですが、なにせ、この15本がチーム最多というから、お手上げです。新外国人・ドミンゲスが、どれくらいやってくれるかに期待ですかね」(専門誌記者)

 本誌を含め、評論家諸氏がパの最下位候補に挙げるのもむべなるかなの“神頼み”なのだ。

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