3月6日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に歌手で俳優の美輪明宏(82)が出演。司会の黒柳徹子(84)と、意外なプライベートのエピソードなどを語った。
昭和30年代、シャンソン喫茶「銀巴里」で専属歌手として歌っていた美輪は、妖艶な美少年として話題を集めていた。黒柳は、今でこそテレビに女装のタレントが出るようになったが、昔は美輪に石を投げる人がいたとコメント。すると美輪は「だって終戦後だったでしょ。(銀座でも)舗装してない道に石が転がっていたじゃない」と笑い、「“この化け物”とかって石を投げつけられてね。いろんなことを言われましたよ」「男は男らしく、女は女らしくって風習が残っていたから」と振り返った。さらに美輪は「でも、私は自然界の法則っていうのは、個人個人違っているのが自然界なんだから」「私は胸を張ってましたよ」と語り、作家の三島由紀夫や川端康成に「君はどうしてそんなに強いんだ?」と聞かれたときは、「半分女だから強いんです」と答えたと明かした。
また、美輪はコンビニエンスストアが大好きで、行くときは黄色い髪を全部帽子の中に入れ、コートの襟を立てて変装して行くのだが、その姿はまるで藤子不二夫Aの漫画『笑ゥせぇるすまん』の主人公、喪黒福造のようだという。誰も美輪だと分からないはずなのに、WAHAHA本舗に所属する俳優の梅垣義明(58)に声をかけられたことがあるそうで、美輪が「分かっちゃいけないのよ」と叱ると、梅垣に「なにやったってむだですよ。オーラビカビカで歩いてましたよ」と言われてしまったと笑いながら明かした。
番組終盤、黒柳が「人生のしまい方なんですけど、考えてらしたことはない?」と終活について質問。これに美輪は「私は考えないことにしてるみたいね。“ケ・セラ・セラ”ですよ。なるようにしかならないんだから」と答えていた。
「美輪はコンビニエンスストアによく行くようで、2月24日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)に出演したときも、コンビニのサンドイッチが大好きだと語っていました。味はもちろんなんですが、なんでも、改良を重ねておいしさを追求している姿勢が好きなんだそうです。82歳にして、この積極的な考え方はすごいですよね」(芸能誌記者)――まだまだ現役!