■歯ブラシを45度に傾ける「バス法」

 では、具体的にはどうみがけばよいのか。テレビなどで歯周病を防ぐ電動歯ブラシやチューブ歯みがきがよく宣伝されている。読者諸氏の中にも、就寝前に15分以上かけて歯をみがく、歯周病専用の歯みがき粉を使うなど、それなりの「側溝掃除法」を実践している人も多いだろう。「確かに、これらは、それなりの効果はあるのでしょうが、どんなものを使っても、結局のところ、歯肉溝のプラークを取り除く正しい歯みがきをしなければ、歯周病を防ぐことはできないと思います。要は“みがき方”です」(前同)

 嶋田院長は「時間だけかけて漫然とみがいたり、歯にブラシを当てて横にゴシゴシしたりするだけの歯みがきは、ほぼ意味がない」という。「歯周病を予防・改善するには、歯肉溝に溜まったプラークを、しっかりかき出すことが大切なんです。ところが、ほとんどの方は歯と歯肉を歯ブラシでこすっているだけなんですね。掃除にたとえれば、部屋の中央(歯)はきれいでも、隅っこ(歯肉溝)はゴミが溜まりっぱなしという状態なのです。この“隅っこ”に菌が溜まると、歯周病になってしまいます。歯周病を予防するには、歯ブラシの毛先で歯肉溝に溜まったカスをかき出す。こんなイメージで歯ブラシを使わなくてはならないのです」(前同)

 カスをかき出すために大事なことは、歯ブラシを当てる角度。一般的には、歯に対して垂直(90度)に歯ブラシを当ててしまいがちだが、これでは歯肉溝のプラークはかき出せない。歯ブラシのヘッドを歯のほうへ45度に傾けるのが最適のみがき方なのだ。「この角度で歯ブラシを使うことをバス法といいます。歯ブラシの毛先が歯肉溝にしっかり入るようにして、歯一本ごとに、ほうきで溝に溜まったゴミをかき出すイメージで動かしていくんです」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3