泰葉に直撃「三平は修行不足」林家九蔵襲名騒動で海老名家にピンチの画像
泰葉に直撃「三平は修行不足」林家九蔵襲名騒動で海老名家にピンチの画像

「今回の件は、本当に腹立たしく残念。そして、昔から“やーちゃんが一番、三平師匠に似ているね”と、かわいがってくださった好楽師匠は、大変お嘆きになっていると思います」

 記者の直撃に、こう答えてくれたのは、落語一家・海老名家の次女である泰葉氏(57)。彼女が話すのは、2月に起きた三遊亭好楽(71)の弟子、三遊亭好の助(35)の襲名騒動のことだ。

 まずは、騒動を説明しよう。好楽は昨年末、今年5月に弟子・好の助が真打ちに昇進するにあたり「林家九蔵」を贈ろうと決意。九蔵は、好楽が8代目・林家正蔵(後の彦六)に入門し、17年間名乗った愛着のある名前だ。彼は彦六の死後、5代目・三遊亭円楽門下に移り、「三遊亭好楽」と改名している。好楽は、8代目・正蔵の遺族や、一門の兄弟子である林家木久扇(80)に相談。弟子に「九蔵」を贈る了解を得たという。

 だが、今年2月に入り、襲名を知った9代目・林家正蔵(55・前こぶ平)とその母・海老名香葉子さん(84)から「待った!」が入ったのだ。

「好楽さんは、すぐに海老名家に出向き、3時間話して理解を得ようとしたそうですが、“絶対にダメ”との回答。好楽さんは“落語の世界で一度ゴタゴタがあった名前は良くない”と、好の助は、そのままの名前で真打ちに昇進することになりました」(落語関係者)

 この騒動に対し、演芸評論家はこう解説する。

「8代目・正蔵は、一代限りで“正蔵”を海老名家から借りましたが、その弟子の名の九蔵は、海老名家とは関係がないんです。好楽さんは8代目の遺族や落語協会の相談役である木久扇さんに話を通しているんだから、海老名家は特例として認めればよかったんです。香葉子さんの言いなりの正蔵(落語協会副会長)は野暮の極みです」

 また、演芸関係者は、「正蔵は、好楽さんと襲名にOKを出した木久扇さんの2人の顔に泥を塗った。国民的番組『笑点』(日本テレビ系)に出演する大先輩ですよ。落語界でも、これを重く見ている人は多い」と指摘する。

 さらに、今回の件が今、同番組に出演中の海老名家の次男・林家三平(47)にも“影響”を及ぼしかねないという。

「毎週の放送でも明らかにスベっているし、つまらないのは素人目にも明らか。今回のゴタゴタも含め、好感度の低下を嫌う日テレが、彼の降板を検討することはありえます」(放送作家)

『笑点』での弟の“不調”を、泰葉氏はこう断罪。「もう修業不足は明らかですね。出演は分不相応。師匠方と同じ板の上にいること自体が失礼。降板させられるのではなく、本人が降板を申し出るべきです」とし、改めて今回の問題について語ってくれた。

「香葉子さんは、先代・三平の妻で、正蔵、三平の母であるだけの人。そんな人に襲名がダメだとか言う権限はまったくないんです。また、正蔵は先日、取材の方の質問にも無言を通していましたが、あれも本当に失礼で残念でした。父の先代の三平は常々、“マスコミの皆様を大切にしなさい”と語っていました。今、父は、天国で激怒しているに違いありません」

 演芸関係者は、「海老名家が落語界から追放される可能性すらある」という今回の騒動。まずは泰葉氏の言葉を、噛みしめてほしい。

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