このレースでまず強いのは、前走連対馬だ。過去10年でみると、レースを問わず、前走で1~2着してきた馬は[8・7・6・35]。馬券に絡んだ馬の多くが、このグループからだ。オーシャンSとシルクロードSの1、2着馬、阪急杯勝ちのダイアナヘイロー、そして阪神C2着のダンスディレクターが、これに該当する。ただ、オーシャンS組はもともと他の2つの前哨戦に比べると、本番での好走頻度がやや低い。ダイアナヘイローは昨秋のスプリンターズSで私が本命にした馬だが、当時15着と崩れた。崩れるときには一気に掲示板外までいってしまうタイプなので、その怖さもある。ファインニードルもスプリンターズSでは大敗。セイウンコウセイはディフェンディングチャンピオンだが、昨年は馬場状態が大きく作用したように思える。

■前走で連対した馬以外のパターンは!?

 前走連対馬以外に買えるパターンはないのか? 挙げるとしたら「すでにG1で好走していた馬」だ。過去10年、前走3着以下から高松宮記念で馬券に絡んだ馬は9頭。そのうちキンシャサノキセキ、ビービーガルダン、サンカルロ、カレンチャン、アルビアーノ、レッドファルクスの6頭は、それ以前にG1で馬券に絡んだことがあった。他にハクサンムーンは、このレースの後にG1で2着が2回ある。要するに、地力のある馬なら傾向を覆してくる可能性があるのだ。

 今回の登録馬中にJRAのG1で馬券に絡んだことがある馬は8頭いるのだが、うち5頭は前走が6着以下で負けすぎ。残り3頭のうち1頭が前述の★セイウンコウセイで、残る2頭が◎レッドファルクスと○レッツゴードンキである。レッドファルクスの前走は3着だったが、後方からの馬券圏内確保はさすがG1馬という内容。レッツゴードンキのほうは桜花賞馬だが、今は1200メートルのほうがベター。香港→ダートと言い訳のきく負けが連続したあとで、芝の1200メートルというのは買いどきだ。

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