「ビートたけしの乱」オフィス北野独立の全内幕の画像
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 お笑いBIG3の一角を担う北野武が盟友と袂を分かつ。ニッポンの芸能界を根底から揺るがす殿のご乱心に密着!

 殿のご乱心に、芸能界が激震している――。3月14日、3月いっぱいで、ビートたけし(71)が所属事務所『オフィス北野』を退社し、独立することが分かった。「『オフィス北野』は、1986年にフライデー襲撃事件を起こしたたけしが、太田プロから独立し、テレビの仕事を通じて信頼関係を築いてきた森昌行社長とタッグを組んで、88年に設立した芸能事務所です。その後、森社長はたけし映画のプロデューサーとしても手腕を発揮。これまで、たけしと二人三脚でやってきたことは誰もが知るところですから、突然の独立が業界に与えた衝撃は大きいですよ」(制作会社関係者)

 報道を受け、森社長は、「(たけしから)軍団を含め、これまで背負ってきたものをいったん下ろしたい。自分の時間を増やしたい」という申し出があったことを明かし、さらに、「年齢的にも体力的にも、70歳を過ぎて自分でやりたいこともあるし、今後の残された人生を考えていくうえでの新境地でしょうか」と、“前向きな独立”であるとの見解を示した。

「たけし軍団の番頭格であるガダルカナル・タカも、14日に生出演した『とびっきり!しずおか』(静岡朝日テレビ)の中で、“何年か前から(たけしに)仕事をしすぎじゃないですか、独立してやりたいことをやったらいかがですか? と話していました”と経緯を明かし、この騒動に“事件性”がないことをアピールしていましたね」(芸能記者)

■映画『アウトレイジ』さながらの恫喝劇も

 だが、本誌が取材を進めると、このあまりに唐突な独立の裏には、映画『アウトレイジ』さながらの恫喝劇が展開されていたことも判明。事の始まりは、約1か月半ほど前に遡るという。オフィス北野に近い民放局関係者が、その一部始終を明かしてくれた。「たけしさんの頑張りで、発足以来、ずっと黒字経営だったオフィス北野ですが、直近の決算が初めて赤字となったことが発端だったそうです。とはいえ、赤字といっても、微々たる額だったようですが……」

 しかし、このことを知ったたけしは、「70を過ぎたオレが、こんなに働きまくっているのに、なんで赤字なんだ! 資料出せ!」と激怒。説明すれば分かってもらえると思っていた事務所サイドの思惑は外れ、決算書を見たたけしは、「てめえら(社員)、こんなに抜いているのか。冗談じゃねーぞ!」と、さらに怒りを燃え上がらせたという。

 この怒りには、たけし軍団の井手らっきょの熊本移住という“伏線”もあったという。「その事実を知るや、たけしは“井手に都落ちさせんのか。かわいそうじゃねーか”と怒鳴りつけたそうですからね。たけしは、フライデー襲撃事件の際に、事件に巻き込んでしまった軍団たちに、“お前らのことは、一生、面倒みるからよ”と誓ったことを忘れておらず、その誓いこそが、まさにオフィス北野の設立の原点。井手が東京での仕事に恵まれず、地元の熊本に移住して地域密着タレントとなることを知り、“どうなってんだ”と激昂したのは、たけしさんの親心ともいえますね」(前出の民放局関係者)

 井手が“都落ち”する一方で、社員たちにはしっかりと給与が支給されている。これが我慢ならなかった……ということなのか。「たけしさんは、“今後は社員の給与は半分に。社長はたくさんもらっているんだから7割カットでもいいだろ”と言ったようです。私が知る限り、社員の方の給与は平均的なもの。他の芸能事務所や世間の一般常識からして、決して“割高”ではありません。これを半分にしろと言われたら、生活できませんよ」(前同)

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