4歳世代から7頭もの登録があり、顔ぶれも強豪ぞろいだ。そんな中、◎は決め手鋭いミッキースワロー。昨秋のセントライト記念ではSペースの中、4角6番手からの差し切り。皐月賞馬のアルアインに0秒3差の完勝だった。当時のラスト2Fのレースラップが11秒3-11秒0。同馬は10秒台を2度続けていた計算だ。こんなに切れる馬も、まずいないだろう。今年は1月のAJCC杯が始動戦。先行馬決着の中、2着に終わったが、レース内容には成長が見られた。後方から3角でまくり気味に進出して4角3番手。折り合い面に問題があった馬が、ここまで操縦性が良くなった。

 仕上げも今回はG1仕様だ。初時計が2月28日の美浦Wコース。以後、1週2本の時計をマークし、2週前追い切りが横山典騎乗で6F追い。それも1秒5追走する形から、4馬身も先着する6F82秒0だ。前走時は菊花賞の疲れも考慮したか、中間はこれほど攻め込まなかった。仕上げ面でも相当な上積みが見込める。舞台は内回りの阪神2000メートル。中山に似たコース形態なら問題なし。前で立ち回るタイプも多い組み合わせなら爆発的な末脚で一気にケリをつける。

■スワーヴリチャードやアルアインがライバル

 ○も4歳馬のスワーヴリチャード。始動戦の金鯱賞を快勝。着差は半馬身だったが、直前追いが6F84秒6と手控え、おつりを残す仕上げだった。レース4日後にはCWで早くも大きめのキャンターを乗れるぐらいで、この2走目はまだまだ上積みが見込める。問題の右回りも調教では進境が見え、4走連続してM・デムーロが手綱を取るのも大きい。ミッキースワローのライバル一番手だ。

 ▲も4歳馬のアルアイン。年明けを叩いて攻めの反応が違ってきた。立ち回りの上手さで2頭に迫る。太めを叩いたヤマカツエースが★。ウインブライト、ダンビュライト、シュヴァルグラン、ペルシアンナイトに△。(日刊ゲンダイ大阪記者)

本日の新着記事を読む