「神無月」を出雲の国では「神在月」と呼ぶ!? 伝説の由来と歴史を学ぶの画像
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「かんなづき」と聞いて思い浮かべるのははものまね芸人の「神奈月」か、または「レジェンド」で知られる小説家の「神無月 紅」だろうか? ここで「神無月」が思い浮かんだ人は、もはや古風なセンスの持ち主かもしれない。月ごとに「睦月」や「五月」など、美しい名前を持つ日本の旧暦。その中で、ちょっと気になるのが“神の無い月”と書く「神無月」。なぜそう呼ばれるようになったワケとトリビアをのぞいてみよう!

■神無月は旧暦の10月のこと

 神無月(かんなづき)は旧暦における10月の別名。月の満ち欠けにもとづいた旧暦では、各月に別名があり、日本人の暮らしになじんでいる。たとえばTVドラマ『渡る世間は鬼ばかり』に登場する岡倉家の娘たちの名前は、長女が弥生、次女が五月。生まれ月を女の子の名前につけるのもポピュラーだ。ちなみに、現在の日本では、地球が太陽のまわりを1週する365日を1年とする太陽暦(グレゴリオ暦)を採用している。

■旧暦の12か月の名前

●1月/睦月(むつき)

 年始にに親戚が集うことから「睦び月(むつびつき)」が語源、というのが有力な説。他に1年の元になるという意味の「元つ月(もとつつき)」「萌月(もゆつき)」「生月(うむつき)」「実月(むつき)」が由来など、諸説ある。

●2月/如月(きさらぎ)

 まだ寒く、着物を重ね着するから「衣更着(きさらぎ)」とする説が有力。絹更着、衣更月と書かれることもある。また、陽気が訪れるから「気更来(きさらぎ)」、芽生えの季節ゆえの「生草木(きさらぎ)」や「草木張月(くさきはりづき)」が転じたという説もある。

●3月/弥生(やよい)

「木草弥や生ひ月(きくさいやおひつき)」が語源、という説が有力。

●4月/卯月(うづき)

 卯の花が咲く頃なので、「卯の花月」の略というのが有力な説。他には干支の4番目が卯年だから、稲の苗を植える時期の「種月」、「植月」など、諸説あり。どれもうづきと読ませる。卯の花とは、ウツギの花のこと。

●5月/五月・皐月(さつき)

 5月は田植えの季節。耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になったといわれる。「早苗月(さなへつき)」が略されて五月になったという説もあり。

●6月/水無月(みなづき)

 みなづきが“水の無い月”になったのは、当て字。本来は“水の月”という意味。田植えの後、水田に水を張ることが由来。

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