矢口真里
矢口真里

 これも人気稼業の宿命なのだろうか? 芸能界には、常軌を逸した熱狂的なファンなどから拉致、または拉致されかけたというタレントが少なくないのだ。被害者の中には女性タレントだけではなく、お笑い芸人もいるという。誰がどんな被害に遭っているのか調べてみた。

 拉致未遂といえば、2017年1月20日放送の『爆報!THEフライデー』(TBS系)で、フリーの内田恭子アナウンサーがその被害体験を告白している。内田アナによると、事件が起きたのは、自身の人気が絶頂だった05年。犯人の男は、記者をかたってフジテレビの受付を通過し、内田アナが当時、キャスターを務めていたスポーツ番組『すぽると!』(フジテレビ系)のスタジオに紛れ込んだという。

 内田アナはふだん見かけない人物がいるため気になってはいたが、入館パスを身につけて堂々としていたので、関係者だと思っていたそうだ。そして、放送を終えて内田アナが帰ろうとしたところ、男は彼女に歩み寄ると、その場にいたスタッフに向かって、「今度、内田と結婚することになった者です。本当にいつも内田のことをありがとうございます」と突如、自己紹介をした。周囲があっけにとられていると、男は「さあ、一緒に帰ろう」と内田アナの腕をつかんで連れ去ろうとしたが、内田が悲鳴を上げて逃げ出したため、ようやくスタッフも異変に気づき、事なきを得たという。

 そして実際に拉致されてしまったのが、千原兄弟千原ジュニアだ。ジュニアによると、若かりし頃、大阪の道頓堀で見知らぬコワモテの男性から「アニキが焼肉屋におるから、あいさつしてけや」と言われ、それに腹を立てた千原が「やかましいわ、コラ! なんで知らんやつにあいさつせなあかんねん。ボケ!」と応じたところ、その男に首根っこをつかまれて、そのまま焼肉屋へ拉致されたという。

千原ジュニアは暴行被害も!

 焼肉屋では、酒を飲むことを断ると、頭をつかまれて壁に何度も打ちつけられたが、周囲の客は誰一人として助けてくれなかったのだとか。その後、舎弟らしき人物が「ご迷惑おかけしてすみませんでした!」と土下座して、お金を差し出してきたそうだが、千原は受け取りを拒否した。当時、その様子を目撃していたファンが、十数年後に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に「チンピラに土下座をさせて、金を巻き上げているジュニアを見ました!」という、事実とは真逆の目撃情報を寄せてきたといい、これにはさすがのジュニアもびっくり仰天したそうだ。

 芸能人だからというわけではなく、偶然に拉致されかかったのが、タレントの矢口真里。17年10月26日放送の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系)で、矢口は「道の途中に黒い車が停まっていて。ドアが開いていたんですけど、後ろからガバっと胸をつかまれて、そのまま持ち上げられたんです」と、「モーニング娘。」時代に拉致されかけた恐怖体験を振り返り、共演者を驚かせた。

 矢口によると、そのまま車に引きずり込まれそうになったため、つけていたサングラスを外し、「私、私」と、自分が“矢口真里”であることをアピールしたところ、相手は逃げ去ったという。拉致が未遂に終わった理由について、矢口は「相手が著名人だとやっかいだから(やめた)」と分析。芸能人であることが、犯罪防止につながったレアなケースのようだ。

 不特定多数に見られている芸能人は、犯罪者にも狙われやすい。被害に遭わないためにも、外出する際は細心の注意を払って、行動していただきたい。

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