杉田かおるに戸田恵子、あの芸能人が自宅介護を選んだ理由とは?の画像
杉田かおるに戸田恵子、あの芸能人が自宅介護を選んだ理由とは?の画像

 日本が高齢化社会と言われるようになって久しい。長生きはいいことだが、介護が必要になるという現実もあり、周囲の人間にとっては喜ばしいことばかりでもないようだ。ここでは、肉親の介護生活を体験した芸能人について紹介していこう。

 元おニャン子クラブのメンバーで、タレントの新田恵利は、読売新聞が運営するサイトの記事で、母親の介護生活について語っている。母親は約20年前に骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折を起こしてしまい、その後も圧迫骨折を繰り返していたそうで、そんな痛々しい姿を、新田は同居しながら見守ってきた。

 その頃はまだ介護は不要だったのだが、その後、母親は背中の痛みに耐えかねて入院。すると、入院して生活環境が変わったことで、認知症に似た「せん妄」の症状が出始めてしまい、退院して自宅介護せざるをえなくなった。その後、自身の夫と兄と協力して母親の介護をしているという。新田の場合は協力できる家族がいたが、それでも突然の介護生活には、四苦八苦した模様だ。

 女優で、アニメ『アンパンマン』(日本テレビ系)の声優としても有名な戸田恵子も、介護生活を経験した一人だ。戸田は雑誌のインタビューで、母親を介護した理由について、「うちの母親は、施設とか人といるのが苦手だったので、“誰がやる?”となったときに私しかいないんですよ」と語っていた。彼女は一人っ子で子どももいないため、母親が亡くなるまでの4年間は、2人暮らしで介護にかかりきりになる道を選んだのだ。

 がんと認知症、2つの病に苦しんでいた母親を介護する日々は相当大変だったようで、「“なんで自分の親がこうなるの”とかイライラしていたし、頭では理解できても心で理解できなくて悔しくなりました」と、当時を振り返っている。体が痛い、動かないという問題だけでなく、高齢者介護には認知症がつきもの。親とコミュニケーションがうまくとれなくなってしまったときの介護の難しさを、痛感させられるエピソードといえよう。

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