■愛人のためにLINEを始め…

 映画熱が冷めたのと同様、現在交際する18歳年下の愛人の存在も、独立へと舵を切った要因だという。「この女性とは知人の紹介で出会い、たけしさんのほうが一目惚れしたそうです。たけしさんは“最後の女”と周囲に打ち明けていて、独立後の新事務所(T・Nゴン)は、この女性と切り盛りしていくようです。たけしさんの入れ込みぶりは半端ではなく、毛嫌いしていた無料メールアプリのLINEを始めたのも、この女性のためだとか。買い物につきあったり、美容院に迎えに行くこともあったようです」(同)

 たけしは、駆け出し時代に結婚した幹子夫人と籍を入れたままだが、現在の愛人ができるまでは、「月に一度くらいの頻度で幹子夫人と食事をしていた」(芸能関係者)と言う。しかし、愛人と暮らすようになると、それが一変したという。彼の場合、「“浮気”がすぐ“本気”になる癖がある」(前同)というのだ。

 たけしの女性スキャンダルを多く取材して、「私の仕事は、たけしさんを追いかけることだった」という芸能レポーターの川内天子さんが明かす。「フライデー事件の少し前のことですが、幹子さんがたけしさんの女遊びにキレて、某噺家と浮気してしまったことがあるんです。すると、たけしさんは奥さんを迎えに行き、“俺が悪かった”と素直に謝ったんです。幹子さんも元芸人で、当時まだ売れていないたけしさんが惚れ込んで結婚。彼女はたけしさんの浅草時代を支えていました。それが売れた途端に女遊びされたわけですから、面白くないわけです。それが分かったのか、たけしさんは出て行った幹子さんを迎えに行き、頭を下げた。私は当時、駆け出しのレポーターでしたが、“男らしいな。こんな人に惚れられるのは幸せだな”と思ったものです」

 1986年にたけしがフライデー事件を起こし、謹慎を余儀なくされたのも、「当時惚れていた女子大生の愛人を守るためだった」(川内さん)からだ。「94年のバイク事故にしたって、バレないように細川ふみえさんのところに行く最中のことでしょ。“どうしても今すぐ会いたい”という気持ちだったんでしょうね……。不倫騒動でくすぶっていた山本モナさんのことも、たけしさんが引き抜いてオフィス北野に入れましたよね。たけしさんはモナさんを自分の番組に出演させるなどかわいがりましたが、彼女はまた不倫がスッパ抜かれてしまい、レギュラー番組を2本もダメにしたんです。そのときも、たけしさんは文句を言わず、“モナさんの負債”も自分がお笑いをやって穴埋めしました」(前同)

 このように、たけしは一度惚れた女性の面倒はきっちりと見るのだという。「今回も、やっぱり本気になりましたね。独立騒動も、“最後に惚れた女のために、事務所を移って彼女を社長にしたい”という面が強い。でも、これが、たけしさんの流儀なんです」(同)

 愛した女性にはとことん尽くし、きちんと“ケジメをつける”これが、たけしの生き様なのだ。「芸能界で、これだけ女性関係を暴露されてきたのは、たけしさんくらいですよ。ただ、不思議と、どの女性にもあとで暴露本を書かれたり、恨みの込もった告発をされていません」(同)

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