■看護師など医療スタッフとのコミュニケーション

 診断の結果、入院することになった際、重要なのは医師以外のスタッフへの接し方。前出のクリニック勤務のスタッフは、「人間なので好き嫌いはありますが、嫌いな患者さんだからといって、対応や治療が違うことはないです。というか、ないように努めています」と力説するが、橋本氏は、「入院時は、病棟看護師、特に病棟師長とのコミュニケーションが重要です。ときには、それが生死に関わることも……」と注意を促すのだ。

■人間ドックや定期健康診断は効果なし!?

 場合によっては、体のどこも悪くなくても、人間ドックを受けるため病院の門をくぐる人もいるだろう。ところが、岡田氏によると、意外にも「人間ドックを受けても、より長生きするわけではない」という欧米の調査結果があるという。「効果がないどころか、逆に毎年、キチンと人間ドックを受けている人のほうが寿命が短いという結果が出ているのです。その理由の解明は、残念ながら今後の研究・調査に期待するしかありませんが、人間ドックで検査を受けた人の9割以上が異常とされる、というデータがあります。その結果を受けて始まる、さらなる検査と治療に伴うリスクが、逆に寿命を縮めている可能性があるようです」(前同)

 定期健康診断でも同様の傾向があるそうで、勤め先で半強制的に受診させられるという場合はともかく、そうでない人は、わざわざお金を払って受ける必要はないようだ。

 以上を参考に、患者力を高め、健康で長い人生を、ぜひとも謳歌していただきたい。

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