4戦無敗で桜花賞に挑む◎ラッキーライラックだが、前走のあと、さらに進化している。まずは馬体だ。父オルフェーヴルは現役時、クラシック一冠前に馬体が激変。一気にスケールアップしたが、その娘もなかなかのものだ。牝馬だから父ほどではないにしても、ふくよかな馬体で、うんと厚みを加えている。前走のチューリップ賞で馬体重は10キロ増えていたが、その馬体が引き締まったうえに、各パーツの筋肉がせり出すような状態。見ていても、たくましさすら感じさせる。

 精神面が非常に安定しているのも、ラッキーライラックの長所だ。荒くれものだった父と違って、計算通りに負荷がかけられる精神構造。それゆえに調教の積み重ねが馬体を強くしてきたのだろう。前走は前半から積極的な立ち回りで、好位3番手から1Fを待たずに先頭に立ったが、それまでの3戦と異なった形で勝てたのも進化だ。フルゲートの本番を考えれば、とても意義深い勝利。今年は無敗の桜花賞馬が誕生する。

■ディープインパクト産駒にも注目

 相手筆頭はリリーノーブル。チューリップ賞は阪神JFから着順を1つ下げる3着だったが、前半で行きたがる面があったうえに、馬体も立派すぎた。2週前時点で坂路4本の時計を出し、見た目にも馬体が引き締まってきた今回。かなりの上積みが見込める。

 ▲はアーモンドアイ。年明けのシンザン記念からの挑戦はマイナスだが、爆発力のある末脚がとにかく魅力だ。前半をロスなく進めれば、◎に際どく迫る可能性まである。

 ★は6頭もいるディープインパクト産駒の中からアンコールプリュを抜擢。前走のフィリーズレビューはロスの多い前半を思えば、よく2着に追い上げた。かなりの力量があり、1F延長の本番は面白い存在になる。△群もディープインパクト産駒から。マウレア、プリモシーン、フィニフティの3頭を選択する。

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