寺門ジモン、取材拒否の名店「天丼いもや」“最後の取材”に成功!の画像
寺門ジモン、取材拒否の名店「天丼いもや」“最後の取材”に成功!の画像

 4月1日深夜放送の『寺門ジモンの取材拒否の店 2018春』(フジテレビ系)でダチョウ倶楽部寺門ジモン(55)が、60年の歴史に幕を閉じる庶民派天丼の名店に最後の取材のお願いをした。

 この番組は、自他ともに認める“芸能界一のグルメ王”ジモンが、話題の名店ながら取材拒否を通す飲食店を直撃。最初は店名などの重要な情報がほとんど伏せられており、交渉により、店主が公開を許可した部分を見せるというものだ。

 ジモンとスタッフが最後に向かった6軒目は、東京都千代田区にある天丼店で、ジモンは「僕が学生時代に外食の楽しみを学んだ店」「昔からのレジェンド取材拒否店」であると説明。さらに、取材拒否の扉をこじ開けるには、取材交渉をするタイミングが重要で、店主が代替わりしたり、お店が閉店するときがチャンスなのだが、この店は後者で、3月いっぱいで閉店するという。

 これを受けてスタッフは、放送は4月で、すでにやっていない店を紹介する意味がないと反発したが、ジモンは「僕は食の語り部として、レジェンドの店を映像に残すことが(大事)」だと熱弁。だが、取材拒否度は200%だと弱気で、スタッフもこの店は私語厳禁であるため、ジモンのように店主に話しかける客は、嫌われるタイプだと指摘した。

 開店を待つ行列に並んで入店すると、店員さんはジモンを覚えていて「久しぶり」とあいさつ。定番の天丼とお新香を注文すると、ジモンはカウンター越しに天ぷらを揚げている様子を見つめ、「ごま油の香りが忘れられない、俺」と、シミジミ語った。

 天丼ができあがると、ジモンは自分が食べるところだけを個人用に撮らせてもらえないかと交渉。店員さんは「食事だけで、個人用ならいいですよ」と許可したうえで、「こっち(店員を)撮るのは困る。あと、お客さんのほうも(撮影禁止)」と釘を差した。そこで、ついにジモンは個人用でなく、番組で放送したいと告白。店員さんは困惑していたが、お店が閉店することから、特別に食べている映像と店名を放送することを承諾してくれた。

 取材拒否の店は神田神保町の老舗店「天丼いもや」で、650円の天丼(しじみ汁つき)には揚げたてのエビ、キス、イカ、カボチャ、海苔の天ぷらが盛りつけられ、ジモンは「学生時代が懐かしいんだよな」とつぶやきながら、湯気があがるごはんをかきこんだ。また、店主に店の由来を問うと「大学芋から取った。うちの旦那(初代社長)が芋を採って、薩摩でとんかつ屋さん始めて。うちが“いもや”で天ぷら始めた」と、店名の由来と、店ができた経緯まで聞き出すことに成功した。

「ジモンが取材した“天丼いもや”は、系列店の“とんかついもや”とともに、3月31日で閉店しました。“いもや”は1959年創業で、一時は7店舗の直営店がありました。安価で食べられる揚げたての天丼やとんかつは、学生やサラリーマンに絶大な人気を誇っていて、閉店の報がネットで流れると、かつての客たちが長蛇の列を作り、最終日は入店まで1時間半待ちとなっていました」(グルメライター)――昭和の名店が次々と消えていくのは寂しいですね。

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