ダノンプレミアムが右前ザ石で回避。がぜん皐月賞は波乱含みになったが、◎期待はワグネリアンだ。直線の長い東京コースがベストだが、それでも弥生賞はきっちり連対した。前半1000メートルが61秒5のスローな流れ。展開に利がない中での好走だけに価値が高い。特に1Fからの伸びは目を引くもの。脚力は相当なものだ。
3か月半ぶりをひと叩きして、体調もグンと上向いた。胸前にいい筋肉がついて、全体に丸みを帯びた馬体。前走時、高かったテンションもTRを使ったことでガス抜きができた。落ち着き具合が違うのだ。だからだろう。本番へ向けての立ち上がりも非常にスムーズ。坂路で2本の時計を出したあと、2週前追いはCWで6F82秒2の速い追い切り。上がり3Fは36秒7-11秒9と鋭かった。4月1日に坂路55秒4のあと、1週前追い切りでも素早い動きを披露。併走先着は手綱がピクリとも動かない馬なり。6F87秒4と全体時計は遅いのは、この時点で体ができているため。それでも上がりは37秒6-11秒6で締めた。
4戦で3勝、2着1回の戦歴は、ダノンプレミアムを欠くメンバーなら断然といっていいもの。前走で中団位置からの競馬も経験させており、また、本番は先行馬が増えるメンバー構成。父ディープインパクト譲りの鬼脚が炸裂する。
■同じディープインパクト産駒のキタノコマンドールにも注目
○は同じディープ産駒のキタノコマンドール。まだキャリア2戦だが、前走は4角から一気の進出。インパクト大の競馬だった。身のこなしが硬く、体質の弱さがあったが、前走後は急激な良化ぶり。2週前追い切りが6F81秒8-11秒8なら、同じCWコースで1週前追い切りも84秒5-11秒7と動いた。上積み面では同馬が一番。◎の強力なライバルになる。
あと、毛ヅヤがさえてきたグレイルが▲。★はステルヴィオ。ジャンダルム、エポカドーロ、タイムフライヤー、サンリヴァルに△。(日刊ゲンダイ大阪記者)
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