――日本馬の強さを世界にアピールしたい。チームジャパンとして臨んだドバイ国際競走でしたが、日本馬14頭は、ことごとく“世界”の厚い壁にはね返されてしまいました。最高着順は、G1ドバイターフに出走したヴィブロスの2着。僕自身、アキトクレセントとともに挑んだG2ゴドルフィンマイルは、スタートでつまずき最下位の14着。マテラスカイとのコンビで出走したG1ドバイゴールドシャヒーンは5着。アウォーディーとのコンビで2年連続で挑戦したG1ドバイワールドカップも、昨年より順位をひとつ落とす6着と、わずかな爪跡すら残せないまま終わってしまいました。

 ただ今回は、負けた悔しさ以上に、勝った馬の強さを目の当たりにし、世界のレベルの高さを肌で味わえたことが、とてもいい刺激になりました。環境の違い。馬場状態の相違。レース展開の厳しさ……それらすべてをはねのけて、世界基準の馬を育成し、僕ら騎手がそれに応える――そうやって初めて金メダルをこの手にできるのだということが、よく分かりました。これからも、絶対に諦めることなく、世界の頂点を目指して、ひとつひとつ、努力を続けていきたいと思います。

■ディープインパクト、エアシャカール、ナリタタイシンで制覇

 さあ、そして、今週はいよいよ、牡馬クラシックの第一弾、皐月賞が待っています。僕がこれまで皐月賞を制したのは、ナリタタイシン(93年)、エアシャカール(00年)、ディープインパクト(05年)の3度だけ。日本ダービーは5度勝っているのに、それより2つ少ないというのは、ちょっと納得がいきません。

 中でも、思い出すたびに悔しさが込み上げてくるのが、98年、スペシャルウィークとともに挑んだ皐月賞です。当時は、芝の保護を目的に、皐月賞の前週まで内側の移動柵を3メートル外側にずらし、皐月賞の週に内側に移動させるという施策がとられていました。この結果、何が起きるのか? 内側に芝の生えそろったグリーンベルトができることで、内側の馬や先行馬に有利という、枠の内外による有利不利が生じていました。それでも、スペシャルウィークならなんとかしてくれるという自信がありましたが、抽選の結果、決まったのは大外18番。公平さを欠いた皐月賞は最悪の結末(3着)となってしまいました。

――えっ、そうなの? じゃあ今年も……。そんな声が聞こえてきそうですが、04年に芝1200メートルのスタート地点の幅員を拡げたことにより、枠の内外による大きな有利不利は解消され、強い馬が勝つコースへと変わっています。

――どの馬が、一番強いのか!? 皐月賞を勝って、夢の日本ダービーへ。厳しい戦いになりそうですが、ジャンダルムの走りにも注目していてください。

本日の新着記事を読む