瑛太
瑛太

 毎年、豪華なキャスティングが話題になる大河ドラマ鈴木亮平(35)が主役の西郷吉之助を演じる『西郷どん』でも、新キャストが続々と発表されたが、今後は遠藤憲一(56)、玉山鉄二(38)という人気俳優の登場も決まっている。これから登場する大物にも、もちろん注目だが、放送開始から4か月、あらためてその存在感の大きさを感じさせるのが、大久保正助を演じる瑛太(35)だ。

 4月8日の放送を振り返ってみよう。安政の大地震という災害に見舞われながらも篤姫(北川景子/31)の輿入れを無事に終わらせた西郷吉之助。京都で、後に深い関係を持つ僧、月照(尾上菊之助/40)との運命的な出会いを経て、薩摩に帰る。そこで幼なじみである正助の結婚を心から祝う吉之助だったが、祝言の日に老中である阿部正弘(藤木直人/45)急逝の報が届き、吉之助は島津斉彬(渡辺謙/58)の待つ江戸へ再び行くことになる。吉之助は正助も江戸に連れていくことを進言するが、正助は吉之助の力で江戸行きの話が持ち上がったことに反発。妻の満寿(美村里江/33)らに説得され、西郷の後を追うのだった。

 衝突するも、最後はお互いを受け入れる吉之助と正助。まさに『変わらない友』というタイトル通り、二人の友情を描いた回だった。吉之助が情熱的な男であるのに対し、正助は冷静沈着。それだけに、正助が感情をあらわにするシーンには、見ていてハッとさせられるパワーがこもっている。

瑛太は2008年の『篤姫』とどう変わった!?

 今回の瑛太の演技を見て思い出すのが、2008年の大河ドラマ『篤姫』だ。このとき瑛太は小松帯刀を演じていて、幼なじみの篤姫(宮崎あおい/32)に想いを寄せる、初々しい姿を覚えている人も多いだろう。当時は、瑛太もまだ若手俳優で、感情的な演技が多かったように思う。『西郷どん』を見て驚くのは、その瑛太の演技力の進歩で、感情を抑えながらも胸の内に熱い想いを秘める正助を、見事に演じている。それもそのはず『篤姫』から10年、瑛太は俳優として大活躍を続けてきた。

 主演した11年公開の映画『まほろ駅前多田便利軒』は、ヒットを受けて続編やドラマ版(テレビ東京系)も制作された。同年には人気脚本家、坂元裕二氏によるドラマ『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)にも主演。さらに13年、こちらも主演した坂本作品のドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系)が話題になり、ドラマ俳優としての地位を完全に確立した。そして16年の映画『64-ロクヨン-』の演技が評価されると、この作品の監督である瀬々敬久氏の新作、18年5月25日公開の『友罪』で主演に抜擢……。この10年で、瑛太はすっかり日本のドラマ、映画に欠かせない名優に成長していたのだ。作り手に気に入られ、大役を手にすることが多いのも、彼の特徴だろう。

 注目の若手だった『篤姫』時代から見事にキャリアを重ねてきた瑛太は、実力派俳優として大河に帰ってきた。主演作も多い彼だが、脂が乗りきった今だからこそ、“脇役”として輝きを放てるはず。薩摩、そして新政府の重鎮になっていく正助とともに、瑛太がどう化けるか、それも『西郷どん』の見逃せないポイントだ。(半澤則吉)

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編集部発「今日はこの番組がオススメ!」→→→モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-