サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし)
サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし)

 お笑いコンビといえば、実は“お互いの電話番号も知らない”といったような、私生活はあまり仲が良くないというイメージを持つ人も多いのではないだろうか。しかし、最近では仲良しを公言するコンビも増えてきており、その筆頭ともいうべきなのがサンドウィッチマンだ。聞くほうが思わず笑顔になってしまう、二人の仲良しエピソードを紹介しよう。

 2007年に敗者復活枠から『M-1グランプリ』で優勝し、今ではテレビやCMなどで安定した活躍を見せるサンドウィッチマン。もともと高校時代からの仲良しで、先にお笑いの道に進んだ富澤たけしが、高校卒業後サラリーマンをしていた伊達みきおを口説いて、コンビを結成した。2017年に『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)の“相方大好き芸人”に出演した際には、伊達が「両思いだけど、6対4で自分(が相方思い)かな」と発言すると、富澤も「3年かかって口説いて、やっとコンビを組みましたからね」と負けじと相方愛を披露し、笑いを誘っていた。その後も二人の相方愛エピソードは止まらない。伊達は「一緒に住んでいたときに自分だけコロッケを食うのが嫌なので、富澤のも買った」とほっこりしすぎるエピソードを告白し、その仲良しぶりを周囲に見せつけた。

 そんな二人の関係は、09年にお互いが結婚してからも変わらず、富澤の妻の出産に伊達の妻が立ち会うなど、家族同士で固い絆を育んでいるようだ。伊達は「けんかは1回もないです。もし富澤に何かあって、死んだりしたら、僕はこの世界をやめます」と深すぎる相方愛を語っている。

伊達みきおが解散危機を告白していた!

 今ではすっかり人気者の二人だが、順風満帆な芸人生活ではなかった。15年に放送された『八方・陣内・方正の黄金列伝』(読売テレビ系)では、解散危機はなかったのかという質問に対し、伊達は「1回、ありました」と、上京してきてまだ売れなかった頃に解散危機があったと告白。「解散しようか」と言ってきた富澤に対し、伊達は「まだ解散するまでの挑戦していないだろう」と富沢を説得したのだが、当時の富澤は、伊達をお笑いの世界に誘った責任を感じるあまり、「死んでおわびするしかない」と考えていたほど追い詰められていたという。

 サンドウィッチマンは08年に自伝『敗者復活』(幻冬舎)を出版しているが、そこで富澤は売れなかった頃に二人で同じ部屋に暮らしていた頃を振り返り、伊達がいることで当時のすさんだ気分が癒やされたと語っている。つらい時代を二人で乗り越えてきたからこそ、お互いに愛情を持ち続けることができるのだろう。

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