『笑点』の座布団10枚、「歴代最高の豪華ごほうび」って?の画像
『笑点』の座布団10枚、「歴代最高の豪華ごほうび」って?の画像

 え~、1966年の放送開始から50年を突破した『笑点』(日本テレビ系)。現在、バラエティ番組で若手芸人たちがマネる大喜利も、実は「笑点」が元祖なんでございます。金字塔を打ち立てたお化け番組の知られざる秘密を一挙公開しちまいましょう!

■こんなにあった!『笑点』のトリビア

●その一、『笑点』という番組名の由来は?

『笑点』がスタートした66年、三浦綾子原作による新珠三千代主演のテレビドラマ『氷点』が平均視聴率36%というほどの人気を博していた。『笑点』とは、これをもじって笑いのポイントという意味をかけてつくった造語といわれる。

●その二、『笑点』は立川談志の企画だった!

 もともと『笑点』を企画したのは故立川談志。寄席中継や旧来の集団的余興を中心とした既存の演芸番組に対して、「ウイット、ユーモアで勝負」する新感覚の番組を作ろうとした。初期の笑点は現在よりもテンポが早かった。

●その三、「ご褒美に座布団」は『笑点』の発明

 大喜利は、昔からあった演芸の一形式。他局にも大喜利をメインとする番組があった。しかし大抵は「おかしな回答をした人に墨を塗る」という罰ゲーム方式。「よい答えには座布団一枚」という斬新なやり方は笑点が原点だった。

●その四、放送開始から使われ続けているセット

『笑点』のセットのなかには、放送開始当初から、まったく変わっていないものがある。舞台の正面に掲げてある「笑点」の額がそれ。橘流寄席文字の家元、故・橘右近の筆によるもので「右近」の落款が押してある。

●その五、『笑点』の問題は構成作家が考えている

『笑点』と他の演芸番組の最も大きな相違点は構成作家が出題を練り込んでいる点。さまざまな得意分野を持つ作家たちが、常に時代にあった出題を考え続けている。作家の数は変動し、常に十数名が参加している。

●その六、番組の歴代最高視聴率は?

『笑点』40年の歴史の中でもっとも高い視聴率を記録したのは73年10月21日の40.5%。三代目司会者・三波伸介時代のことである。三波の急逝後に放映された最後の3回も、36%、28%、33%と高い数字を記録した。

●その七、座ったままのオープニング

 現在の番組オープニングでは、笑点のテーマが流れている間に出演者が入場して、テーマが終わると同時に着席が終わるというスタイルだが、これは故5代目三遊亭円楽が司会になったときから。三波伸介時代までは、最初からみんな座っていた。

●その八、『笑点』のテーマには歌詞がついていた

「パンパカパカパカ、スッパンパン~」という『笑点』のテーマは今や日本国民で知らぬものはない有名なメロディだが、このテーマには歌詞があり、三波伸介が歌っていたこともある。談志時代には『笑点音頭』という歌もあった。

●その九、5代目円楽の隣の席はシークレット

『笑点』のオープニングは、客席にまじって座った円楽のアップというのが定番だった。これは、三波伸介時代にはじまったスタイル。円楽がどこに座るかは毎回替えられていたので、テレビに映りたいからその席を狙うというのは不可能だった。

●その一〇、用意してある座布団の枚数は?

 10枚たまると基本的にリセットされる座布団。番組用にいくつ用意してあるのかというと、6人×9枚+最後の1枚ということで55枚あれば、間に合うという計算になる。実際は60枚の座布団が用意してあるという。

●その一一、レギュラーメンバーは欠席しない

 レギュラーメンバーは収録日前日(金曜日)には、地方の仕事があっても必ず東京に戻ってくる。一度、林家こん平が遅刻し出演できなかったことを教訓に、完全に『笑点』に合わせたスケジュールを組んでいるからだ。

●その一二、越後生まれのはずなのに……

「越後生まれのこん平でーす」の決めゼリフで、新潟県出身であることが知られるこん平だが、地方に行くたびに、「○○で生まれて、新潟で育ったこん平でーす」と、その土地の地名を連呼する。彼のサービス精神!

●その一三、こん平の鞄の中に入っているのは

 こん平のもうひとつの決めゼリフに「帰りの私の鞄には、まだ若干の余裕がございます」というのがある。実際彼は大きな鞄を持っているのだが、その中には着物や下着のほかに、卓球のラケットやジャージが忍ばせてあったという。

●その一四、座布団10枚! 歴代最高の豪華ごほうびとは?

 座布団10枚たまるともらえる「すてきなごほうび」が『笑点』出演者のやる気を引き出す。これまでで、最も豪華だったのが「オリンピックの聖地アテネでマラソンができる」というもの。桂歌丸が実際にギリシャに出かけた。

●その一五、木久扇のおバカぶりは「天然」?

「おバカキャラ」が定着してしまった林家木久扇。あれは地か天然かがよく話題になるが「自分の結婚式の日に、他人の結婚式の司会を引き受けてしまった」というようなお間抜けエピソードの多さから判定すると……やっぱり天然!

●その一六、手をあげる回数が一番多いのは誰?

 大喜利メンバーの中でもっとも積極的に手を挙げ、最も多く回答しているのは6代目三遊亭円楽という印象が強い。先陣を切ることが多いので、どうしてもそういう印象になってしまうのだが、実は全員が同じようにあげているのだ。

●その一七、6代目円楽は理学博士

 青山学院大学法学部出身の円楽だが、実はアメリカ・ルイジアナ州にあるアメリカンM&N大学に「心から笑える健康づくりのために 単細胞生物の生理活性とその応用」という論文を送り、「理学博士」の称号を手にしている。

●その一八、6代目円楽は放送作家志望だった!?

 学生時代、落語研究会に属していた円楽は放送作家を志望し、その道の大御所に師事したこともある。ところがアルバイトで5代目円楽の付き人のようなことをやっていたため、円楽本人から「弟子にならないか」とスカウトされたという。

●その一九、山田くんの子どもの数は?

「子作り名人」を自称する山田隆夫くん。実際には何人の子供がいるのかというと。現在の恵子夫人との間に2人の子どもがいる。そのほかに前夫人・桂子さんとの間にも2人の子供がいて、アメリカで暮らしているという。

 まだまだある『笑点』トリビア。続きはまた近日!

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