【G1安田記念】リアルスティール汚名返上V「須田鷹雄　データ予想」

　今年の安田記念は、スワーヴリチャードの参戦で、がぜん盛り上がってきた。個人的には、同馬にとってマイルはさすがに短いような気がする。仮にここで大丈夫だったとしても、マイルのペースを経験させることで後々の折り合いに影響しないか、心配でもある。能力は現役最強クラスなのでシルシとしては○としておく。マイル路線は中長距離ほど層が厚くないので、地力で押し切れる可能性はある。ただ、よりマイルへの適性を持った馬が能力を出し切った場合、それに負ける可能性はある。

■スワーヴリチャードを負かすのは!?

　負かす候補として推したいのが◎リアルスティール。一昨年の安田記念で盛大に引っかかって大敗したが、それ以降は１８００メートル以上のレースで使われ、それなりに結果を残してきた。今回騎乗予定の岩田騎手がどんな競馬をするか分からないが、少なくとも真ん中か内寄りの枠を引いて壁を作れれば、一昨年ほどこじれることはないと考える。スワーヴリチャードも強いが、この馬もドバイターフで［１・０・１・０］した馬。自分の土俵ならば十分、勝負になるだろう。

　マイル実績ということでは▲ペルシアンナイトも当然、侮れない。折り合いの難しい馬だけに距離延長となる大阪杯はどうかと思っていたが、いざ走ってみれば２着と好走できた。勝ち馬のスワーヴリチャードとの着差は４分の３馬身。自分のカテゴリでならば、逆転は可能だろう。ただ、この馬、上がりが速いのはいいが、トータルの時計が速くなりすぎると不安な面もある。今年の東京芝は速いので、稍重くらいのほうが安心して買える。★リスグラシューは牡馬相手でも好走できる馬だと思うが、目標レースを終えた後の一戦でもあり、デキの維持がカギ。