巨人・岡本和真、村田修一の後継者へ「試される実力」

 巨人を自由契約となり、独立リーグ・BC栃木に入団した村田修一(37)。年俸は推定2億2000万円から250万円になり、しかも単身赴任で初めての一人暮らし……。そんな状況にもめげずにNPBからのオファーを待ち続ける苦労人・村田から、その“野球魂”を引き継ぐべく、背番号「25」を譲り受けた男が、ついに覚醒した。2014年のドラフト1位、岡本和真(21)だ。「和製大砲と騒がれ、将来の4番を期待されて巨人入りした岡本でしたが、入団からの3年間の通算成績は69打数7安打、6打点、1本塁打とさっぱりで、1軍に定着できませんでした」(スポーツ紙記者)

 今年のオープン戦は4本塁打、15打点と大暴れするも、“この活躍は本物か!?”と、球界関係者たちは半信半疑だった。だが、「シーズンが始まっても、勢いは止まりませんでしたね。阪神との開幕カード3連戦では、11打数5安打、8打点、2本塁打。続く中日戦でも3安打、2打点の猛打賞です。安打、打点、本塁打の3年間の通算成績を、開幕からたったの4戦で上回ってしまったわけですから、これはもう本物と言っていいでしょう」(前同)

■自主トレやキャンプで打撃強化

 では、なぜ、ここまで劇的に変身できたのか?「オフの自主トレが大きな転機になったと思います。秋季キャンプでは1日1500スイングで、打撃強化。さらに冬場は、高校時代から憧れていた西武の中村剛也と合同自主トレを敢行。体重移動の仕方から力の抜き方と入れ方のタイミングまで、本塁打を量産する術を、みっちり叩き込まれた。岡本もかなりの手応えを感じたようです」(同)

 言われてみれば、今季の岡本の打球は昨季までとは明らかに違う。打球を高々と上げる滞空時間の長い放物線は、中村のそれと瓜二つ。“おかわり打法”を伝授されたことで、岡本の才能が開花したのかもしれない。

■ちょっとヌケている一面も…

 だが、岡本の活躍には依然、懐疑的な声もある。「確かに今の活躍は“素晴らしい”のひと言だよ。でも、どんな選手でも好調がずっと続くわけではない。今の調子で打てなくなったとき、どう修正していけるかがカギだね。特に岡本は、天然すぎる性格が、球団の首脳部からも問題視されているフシもあるから……。たとえば、一昨年に結婚したときも、先輩たちへの報告をうっかり忘れたり、今年の1月にはキャンプ直前の大事な時期に交通事故を起こしたりね。ちょっとヌケてるところがあるんだよ(苦笑)」(ベテランの巨人担当記者)

 首脳陣からの全幅の信頼を得られない理由が、そこにあるというのだ。「何も考えずに打てるときはいいが、打てなくなったときに、何が原因かを見つけ出し、スランプを脱出できるかどうか、ちょっと心配だね」(前同)

 プロ野球選手として、意識改革ができてこそ、真の覚醒。真価が問われるのは、いずれ来るであろうスランプのときだ。それを乗り越えて初めて、本当の意味で、岡本が村田の「25」を受け継いだと言えるだろう。

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