新進気鋭の社会学者として、活躍中の古市憲寿氏。そんな古市氏は情報バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)にたびたび出演しているが、歯にきぬ着せぬコメントが原因で、出演者と激しいバトルになってしまうこともしばしばだ。これまでにどんなバトルがあったのか、主なものをまとめてみた。
同番組でのバトルといえば、まず長女が逮捕された際の、タレントの大竹まことの謝罪会見をめぐり、芸能レポーターの長谷川まさ子氏と舌戦を繰り広げた、2018年2月4日の放送回だろう。会見で、長女のプライベートについて根掘り葉掘り質問する記者の姿勢に疑問を呈した古市氏が「長谷川さんとかが、どうでもいいことを聞くようなことに対する問題提起をした」とコメント。これに長谷川氏が「どうでもよくはないと思います」と反論し、バトルに発展した。このやりとりを見ていた南海キャンディーズの山里亮太が「古市さんって世界中とケンカしたいの?」と古市氏にツッコんだが、二人のバトルはヒートアップ。スタジオに緊張した空気が流れると、その状況に困り果てたダウンタウンの松本人志は「ピリピリしてきた。いいねぇ。電気風呂入ってる感じ」と思わず苦笑いを浮かべていた。
佐藤仁美とは安室奈美恵をめぐりバトルに!
また、17年11月12日の放送回では、18年9月16日での引退を発表した歌手の安室奈美恵の話題をめぐり、女優の佐藤仁美ともバトルを展開している。プライベートで安室のライブに行くほどのファンだという佐藤が「こんな絶頂期に引退します? ずっと人気があるんですよ」とコメントすると、古市氏は「絶頂っていうわけでもたぶんなくて」と佐藤の発言を言下に否定。これに我慢ならなかったのか、佐藤は「ずっと絶頂なのよ、安室さんは!」と古市氏をにらみつけたが、それでも古市氏が反論したことから、佐藤は「ちょっとこいつ、ネガティブだな! 人が好きだって言うと、すぐ上から来るんだよ。おまえ受け入れる器、ゼロだな」とブチ切れた。その後も、安室の『NHK紅白歌合戦』出場について、「紅白はどっちでもいいんじゃないですか」と冷めた口調で答える古市氏に、佐藤が「てめぇ、この野郎!」と再びブチ切れると、その勢いに出演者たちも思わず笑い出していた。
このようにいつも好戦的な古市氏だが、16年6月26日の放送回で見せた、HKT48の指原莉乃とのバトルでは、逆にやり込められている。この日はオープニングで、その1週間前に行われたネット党首討論でMCを務めた古市氏が、「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎共同代表(当時)にプライベートな質問をぶつけ、怒らせた話題が紹介された。すると指原は「私があの場にいたら、(党首)全員をニコニコで帰す自信があります」と、古市氏に攻撃的なコメントをして、共演者を驚かせた。その後も、同月に開催されたAKB選抜総選挙について、古市氏が「見てないです」「(AKBには)興味もあんまりないです」と退屈そうに答えると、指原は「私もオープニングの(古市氏に関する)ニュースだって、どうでもいいと思いながら聞いてましたよ!」と反撃し、古市氏を苦笑いさせていた。
共演者と数々のバトルを繰り広げてきた古市氏だが、その発言で番組が盛り上がったのも確か。最近はおとなしめの印象があるが、これからも怖いもの知らずの“古市節”に期待したい。