市井紗耶香
市井紗耶香

モーニング娘。』の人気メンバーとして一世を風靡した市井紗耶香さん(34)。現在、4人もの子どもを抱える“母さん”が今だから明かした裏話で、市井さんとモー娘の20年を振り返る!

――今年で、『モーニング娘。』はメジャーデビュー20周年。セカンドシングルから加入した市井さんも、もうすぐデビュー20周年になりますね。

市井 はい。おかげさまでこの5月で20年です。

――これまでは、メディアでモー娘。時代のお話をすることがあまりなかった気がしますが、最近はそうした機会が増えましたね。

市井 別に私が口を閉ざしていたわけでも、誰かに止められていたわけではないんです。時間がたって、そうした流れが自然に生まれているんだと思います。

――今、当時のメンバーとの交流はあるのですか?

市井 同期の矢口(真里)とはちょこちょこ連絡を取っています。彼女もいろいろあるので(笑)、2人だけでお酒を飲みに行ったら面白いかもしれませんね。

――確実に面白いですよ。

市井 それから、後輩の加護(亜依)や辻(希美)ともつながっていて、辻とは子ども同士を遊ばせたりしているんです。

――今ではみんな、お母さんですもんね。

市井 あと、活動期間がかぶってない高橋愛ちゃんとも、共通の知人を通じて交流があります。

■『モーニング娘。』に応募したきっかけ

――昔からのモーヲタ(モー娘。おたくの通称)にはたまらない話です! さて、市井さんはテレビ番組『ASAYAN』(テレビ東京系)のオーディションに合格してモー娘。に加入しています。どんなきっかけで応募したのですか?

市井 あのときは、『ASAYAN』のオーディションを受けるのが3回目だったんです。最初は書類審査で落ちて、次は鈴木亜美ちゃんが合格したオーディションでした。そこでは最終面接まで残ったんですが、不合格。悔しかったですね。

――市井さんが、“小室プロデュース”でデビューする可能性もあったと。

市井 そんな頃、まだデビューしたばかりだったモー娘。の追加メンバーオーディションの告知があって、「ここでやりたい」と思って応募しました。中3のときですね。

――オーディションで印象に残っていることは?

市井 プロデューサーのつんくさんとの面談があって、そのときに通知表を持ってくるように言われたんです。“も~最悪、絶対に落ちる”と思いました(笑)。

――アハハハ。学校の成績は合否に関係なかったんですね。すでに活動しているグループへの途中加入に不安はなかったですか?

■中澤裕子は「怖かったです」

市井 モー娘。に対する先入観がなかったのと、一緒に受かった矢口、保田圭ちゃんとお姉さんが2人いたので、今思うとそれほどでもなかったですね。特に圭ちゃんからは、千葉のヤンキー魂を感じて、“この人がいれば大丈夫だ”って思っていたし、矢口も同じだったと思います(笑)。

――保田さんが頼りになる一方で、先輩の中でも年が離れていて(当時24歳)、茶髪で関西弁の中澤裕子さんは、中学生にとって怖い存在ではなかったですか?

市井 「怖くなかったか?」という質問の答えには、「怖かったです」と答えますよ(笑)。でも、今は裕ちゃんの大変さがよく分かります。

――というと?

市井 当時、裕ちゃんはすでに社会人経験があって、そこからアイドルになるというのは、大きな人生の転機だったと思うんです。そんな状況でリーダーとして10歳も下の子たちの面倒も見なくてはいけない。プレッシャーと責任は相当重かったはずです。今は厳しく指導してくれたことに感謝しています。

――市井さんは加入2年目から事務所にプッシュされます。何か合図があった?

市井 合図なのか、髪を切れと言われました。最初はイヤでしたね。男の子みたいだって。泣きました。

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