『あなたには帰る家がある』、観る者をひきつける木村多江の「妖艶演技」の画像
※画像はTBS系ドラマ『あなたには帰る家がある』番組公式サイトより

 中谷美紀(42)が主演を務める連続テレビドラマ『あなたには帰る家がある』が4月13日に第1話を迎え、平均視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。原作は、山本文緒氏による1994年の同名小説。原作から24年という年月がたっているものの、現代の感覚と変わらない夫婦のすれ違いを描いたリアルな「不倫ドラマ」だ。

 主人公は専業主婦の佐藤真弓(中谷)。娘の中学受験を終え、子育てに一区切りついたことで復職するが、昔とは違う職場の環境に苦戦を強いられる。一方、玉木宏(38)演じる夫の秀明は、住宅販売会社での仕事も成績が振るわず、家庭では真弓から「パパは何もしてくれない」と責められ続け、家でも会社でも肩身の狭い思いをしていた。

 だがある日秀明は、モデルハウスを訪れた教員の茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア/47)の妻、綾子(木村多江/47)に出会ったことで不倫関係になっていく。

 横柄な茄子田に虐げられる綾子を見て不憫に思いつつもひかれてしまった秀明は、茄子田に連れまわされたスナックの帰りに、茄子田の自宅で思わず綾子を抱きしめてしまう。

 そして後日、街中で雨に打たれた綾子を見かけ、営業車に乗せてしまった秀明。綾子が「私、幸せです。でも、さびしい……」と茄子田との夫婦生活を嘆くのを聞き、フルアクセルでホテルへ。2人がベッドで抱き合ったところで第1話は幕を閉じた。

 旅行会社に復職した妻の真弓が、思うようにいかずにイライラする姿や、家庭での居場所を見つけられずに“フラリーマン”的な毎日を送る秀明の姿など、思わず「あるある」とうなずいてしまうようなシーンのオンパレードで、第1話はモヤモヤしつつもついじっくり見てしまった。

 しかし、今後の今後の展開でどんどん注目を集めそうなのは、なんといっても木村多江。夫には虐げられ、家庭内での立場が弱く薄幸ながらも、魔性さを隠しきれないなんとも妖しいキャラなのだ。

 たとえば、秀明とモデルハウスで初対面したシーン。綾子は最新型のシステムキッチンを前にハイテンションで、「今晩のおかず何がいい?」と、秀明相手にままごとを始めてしまう。だが、天真爛漫な女性かと思いきや、トイレから戻った夫に何も言わずハンカチを差し出し、暗い顔に。秀明を家に招いた場面でも、夫の「本当おまえら幸せ者だな。誰のおかげだ?」というモラハラ発言に「……あなたのおかげです」と答えるのみで、家族の会話にはいっさい参加できず。ひたすら台所のすみでぬか漬けをかき回していた。

 そんな綾子だが、不倫現場では積極的に。不倫慣れしていない秀明が、ホテルのカードキーをうまく刺せずにアタフタしているところ、頬にそっとキスをしてスムーズに入室をうながした。

「薄幸な女性を演じたら右に出る者はいない」と言われる唯一無二のポジションを確立している木村だが、放送後は「ハマり役」「綾子がフェロモンムンムン」「木村多江の沼感がすごい」といった反応がSNSなどに続出した。不幸さに魔性のエロスが加えられ、今後も翻弄されていくであろう秀明の姿が容易に目に浮かぶ。

※画像はTBS系ドラマ『あなたには帰る家がある』番組公式サイトより

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