どっちがコンビニまでビールを買いに行くか、どっちが新幹線で窓際に座るか。子どもだけでなく、大人になっても人生の岐路を分けるのがじゃんけんの勝敗だ。前回記事(https://taishu.jp/articles/-/59079)で勝率を上げるための秘技を紹介したが、WRS(World RPS Society)=世界じゃんけん協会という団体をご存知だろうか?
日夜じゃんけんに関するイベント、大会、研究発表を行なっているこの団体。WRSはじゃんけんに勝つための8か条を発表しているので、ここに紹介したい。
■あいこの次に勝機あり……世界じゃんけん協会の奥義を知れ!
●その一、初心者にはパーを出せ!
初心者あるいは、何も考えていないような無邪気な人は初手でグーを出すことが多いという。そのため、こうした相手と対するときにはグーを出すと勝率が上がる。
●その二、強敵にはチョキを出せ!
試合巧者や老獪な相手は初手でグーを出すことは少ないという統計がある。すなわち、こうした手合いは初手にパーかチョキを出してくるというわけ。その場合、グーを出してしまうと相手がパーを出してきた時に負けてしまう。グーは「勝/負」となる。ただしチョキなら結果は「勝/分け」となるため、グーよりチョキがベターな手となるわけだ。
●その三、あいこになったら、次の手はあいこの手に負ける手を出せ!
統計上、人は続けて同じ手を出すことは少ないという(確率的には2割程度)。このセオリーから、あいこになった場合の必勝法が導かれる。すなわち、あいこになっても相手は続けて同じ手をだしてこないと仮定するのだ。たとえばパーであいこになった場合、相手は次にチョキかグーを出してくる(再びパーを出す確立は5回に1回程度)。したがって、グーを出すのがベストチョイスというわけだ(勝/分け)。まとめると、「あいこになったら、次はあいこになった手に負ける手を出せ」となる。
●その四、出す手を予告して勝率をあげろ!
じゃんけんは心理戦でもある。時としてハタッタリも有効だ。たとえば「俺はグーを出すぞ!」と宣言すると、猜疑心の強い相手は「その手には引っかかるか……俺はパーは出さないぞ」となる。結果、グーを出すと宣言したことによって、相手の手をチョキかグーの2択に誘導できるのだ。これで準備万端。相手がチョキかグーなら、こちらはグーを出しておけば負けることはない。
●その五、相手を急かせば直前に出した手と同じ手を出す
3回勝負等の場合。一度相手に負けて、次こそは勝ちたい場合、はやくやるぞと相手を急かすと、相手は直前に出して勝った手を再び出しやすくなるという。
●その六、すりこみ法を使え
これは必勝法その3で紹介したものと原理的には同じなので割愛する。
●その七、とりあえずの時はパーを出せ
じゃんけんで人が何を出すか、統計的には「グー、パー、チョキ」の順であることが判明している。したがって、最もシンプルに勝率を上げたければ人が最もよく出すグーに勝つパーを出せばよい。
●その八、汚い手を使え!
これはオススメできないが、真面目にじゃんけんを研究した団体が出した結論だから仕方ない。原文は英語なので、かなりはしょって意訳する。たとえばあなたがじゃんけんに負けてしまった場合、「1回勝負とは聞いていなかった」と言う。「俺はてっきり3回勝負だと思った」と主張するのだ。首尾よく延長戦に持ち込み、2回勝ったら「自分の勝利」を宣言しよう。相手は、3回勝負のはず?と言うだろうが、「3回勝負の意味は3回試合をすること。つまり2回勝てば勝ちだ」と強弁。相手は「3回勝ちを先取」と思っていても、強引に押し切るのだ。もし、相手に2回先行されたら、3回勝負の意味を「3回勝ちを先取」に変えることは言うまでもない。汚なっ!
実際にすぐに使えそうなこれらの教え。気になった方は「WRS」で検索を!
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