島根地震の原因は“未知の断層”? 日本列島「次に危ない地域」

 4月9日未明に発生した島根県西部を震源とするM6.1の地震。震源に近い島根県大田市では、震度5強を観測した。「大田市や隣の出雲市で、5人が骨折などの重軽傷を負った他、水道管が破裂して、断水する地域も出ました」(全国紙松江支局の記者)

 この地震、被害は出たものの、死者が出るほどではなく、地震の規模も、そこまで大きくはない。だが、この地震が持つ意味は大きいという。「島根は、ほぼ地震のない地域ですからね。基本的に西日本の日本海側にある県では、地震が少ないといわれています。島根に関して言えば、気象庁が提供する1923年以降の観測データで、震度5以上は3回しか記録されていない。日本でも有数の“地震の少ない県”なんです」(前同)

 そんな県で、なぜ地震が起きたのか? 地震学者で琉球大学名誉教授の木村政昭氏は、こう解説する。「西日本で発生する大地震は主に、宮崎県沖にある日向灘付近で、フィリピン海プレートとユーラシアプレートがぶつかることに起因するものが多いですね」

 最近では、2015年11月の薩摩半島西方沖地震(M7.0)や、2016年4月の熊本地震(M7.3)があるが、これらもプレートの動きが遠因となっているという。今回は、プレート衝突などの影響があまりない、地震危険地帯から大きく外れた地域で起こったが、例外ではない。「この2つのプレート衝突による余波が、北東に外れた島根県で発生したのでしょう。大きなプレートの衝突ではありませんから、その余波(ひずみ)が原因で起きた地震です」(前同)

■危険区域外でも安心できない

 震源付近では、地震の原因とされる活断層が見つかっていないため、今後、M7以上の巨大地震が、島根で発生する可能性は低いというが、今回のように、巨大地震を引き起こすプレート衝突後の余波で、地震が起きることはあるという。「東北地方では太平洋プレートとユーラシアプレートの衝突によって、太平洋側を中心に東日本大震災が起きた。しかし、その日本海側の区域、秋田、山形、新潟などでは、あまり地震が来ないとの認識でした。今回の地震が示すのは、危険区域外でも安心できないということです」(同)

 一般に、太平洋側全般や九州の日向灘辺り(宮崎県の海岸線)が地震危険区域と以前からいわれるが、「危険区域以外でも、M7未満の中規模地震は、いくらでも発生します」(同)

 地震大国・日本に、安全地帯はないということか?

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