二宮和也『ブラックペアン』は“キムタク復活”への布石!?

 TBSの日曜劇場『ブラックペアン』が話題だ。二宮和也(34)が主人公の渡海征司郎を演じるとあって、放送開始時より、あらゆるトレンドワードランキングで1位を連発し、ドラマへの注目度の高さが話題となった。まずは初回、4月22日の放送を振り返ってみよう。

 物語の冒頭、東城大学医学部付属病院の外科教授、佐伯清剛(内野聖陽/49)の執刀を見学するため、ライバルである帝華大学病院の西崎啓介教授(市川猿之助/42)が訪れた。心臓を動かしたまま手術を行う“佐伯式”に驚きを隠せない西崎だったが、その手術中に、病院内では別の患者の緊急手術が行われる。その緊急手術があわや失敗する直前、駆けつけたのが渡海だった。彼は執刀医に「1000万でもみ消してやるよ」と迫って現場を引き継ぐと、なんと世界で佐伯しかできないはずの“佐伯式”で手術を成功させた。

 その後、物語の語り部であるインターンの世良雅志(竹内涼真/24)の指導医に、渡海が就任。世良は、渡海が医者を殺す「悪魔」と言われていることを知る。そんな中、帝華大学から高階権太(小泉孝太郎/39)が東城大学に送り込まれる。高階は、アメリカの先進医療器具“スナイプ”を持ち込み、重要な手術にこのスナイプが使われることになったが、渡海は、この医療機器では今回の手術では危険であることを見破っていて……という展開だった。

 二宮の切れ味が鋭い演技にハッとした。淡々としながらも、抑揚ある独特のセリフまわしが、渡海というダークヒーローにぴったりだ。世良の手術着に血の手形をつける第一話のクライマックスは、アドリブだったという話もあり、これにはSNSでも「二宮天才すぎる」「あれがアドリブとは、震えあがった」と驚きの声が上がっていた。

 実は、二宮の連続ドラマは久しぶりだ。直近の連ドラ出演は、2014年放送の『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)と、4年前までさかのぼらなくてはならない。その前は11年『フリーター、家を買う』(フジテレビ系)と、見事に4年周期で、もはや彼の連ドラは、ワールドカップイヤーでしか見られない? それもあって『ブラックペアン』は、ニノファンならずとも、心して見ないといけないドラマなのだ。

『ブラックペアン』終了直後に公開される『検察側の罪人』に注目!

 そこからも分かるように、今では、二宮のメインフィールドはドラマではなく映画だ。16年の『母と暮せば』では、日本アカデミー賞主演男優賞最優秀賞を受賞し、以後も話題作に出演している。そんな彼が、今年挑戦する映画が8月公開の『検察側の罪人』なのだが、事務所の大先輩である木村拓哉(45)と二宮がダブル主演を務める。ジャニーズ事務所としても、二人の共演ということで力を入れることは確実だろう。

 邪推かもしれないが、二宮和也が今回4年ぶりに連ドラの主演となったのは、この映画のヒットに向けての一手だったのではないだろうか。『ブラックペアン』の成功は、『検察側の罪人』のヒットにもつながるだろうし、キムタク復活の狼煙となるかもしれない。いずれにせよ、映画出演直前まで続く、久しぶりの二宮主演作は好発進を切った。これから毎週日曜の夜が、楽しみでならない。(半澤則吉)

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