チェーン居酒屋で王者はどこか――今回は１５００円を予算に、“せんべろ”ならぬ“せんごーべろ”にチャレンジ。識者（呑んべえ）に徹底取材のうえ、最強オーダーを試してみました。本誌で、いわゆる“飯ネタ”担当の一人、編集部員のＨ（３４歳・独身・平社員）が今回、このページを担当。徹底的に飲んでみました。
日本全国に現存する、人気チェーン居酒屋、並びに飲食店のうち、９店に絞って覆面取材を敢行してきました。ウマい店もあれば、どうでもいい店もある。各店のポイントや、誰が王者かは最終ページを見てもらうとして、まず言いたいのはコチラ！
■チェーン居酒屋の時代は終了！
個人店は別として、古くからあるチェーン居酒屋はハッキリ言って“行くだけ損”。みんなが金を持っていた“総中流時代”に、１人４０００円出せばソコソコ楽しめる店作りをしていたと思うんですが、その楽しみ方を凌駕する新進気鋭のチェーン店が、ドカドカと誕生しているんです。
■新横綱は鳥貴族！
飯も酒も全品２９８円＋税で飲める『鳥貴族』は、なかなかスゴイ。接客は微妙だけど、味はヨシ。裏ワザで言うと、おかわり自由の「キャベツ盛り」をオーダーして、タダでもらえる「マヨネーズ」、そして「ごま油」に塩を振って食べるのが玄人の嗜み。大人数だと、これだけで、かなりのツマミになる。焼鳥もソコソコ良いけど、文末に掲載した３品は特にオススメ。クェーーッ!!
■中華飲みがアツい！
個人店の「町中華」で飲むのもいいけど、チェーン店を侮るなかれ。“中華食堂”を謳う『日高屋』は、「イワシフライ」が鉄板で安くてウマいし、量も絶妙。
中華レストラン『バーミヤン』は、紹興酒がまさかの１００円（！）。飯もウマいし居心地も良い。それに、焼酎（いいちこ、黒霧島／どちらも１２９９円＋税）のボトルキープも可能！ ドリンクバイキングで割り放題だ。くぅーーーっ！
ご存じ『餃子の王将』は本ッ当に餃子がウマい。瓶ビールが安い。炒めものも含め、全部が高クオリティで激オススメ!!
■回転寿司飲みがキテる
回転寿司チェーンにおいて、全国の店舗数でトップに躍り出た『はま寿司』がスゴイ。寿司、茶碗蒸し、唐揚げ、麺類に加えて、厚焼き玉子、枝豆、刺身、フライドポテトなんかも少量である。寿司は基本、握り２つで平日９０円＋税、土・日・祝日は１００円＋税。当然ウマい。酒も良い！
安定の『スシロー』も同様で、“せんごーべろ”には最高の小皿メニューがズラリ。カウンター席を設置する店も多い。ぜひ、回転寿司飲みをやってみて！
■ファミレス飲みは規格外
今回、一番の鬼門がファミレス。『ジョナサン』も良いが、値段と品質のバランスを考えると『サイゼリヤ』が王者だろう。ワインのデカンタ（５００ミリ）が３９９円、これだけでズブズブに酔える。飯もウマい。ただ、めちゃくちゃに酔うので、ご注意を……。
■結論！
チェーン店で１５００円――という条件で飲むなら、古い居酒屋チェーンは避ける。中華料理、ファミレス、回転寿司の“ちょい飲み”メニューを駆使して、ベロベロに楽しむべし。以上です！（※メニュー、価格は変動する場合があります）
