釈由美子
釈由美子

 今回は、00年代のグラビア界を席巻し、現在もドラマなどで大活躍する釈由美子さんにご登場いただきました。5月に舞台の初主演を控えた釈さんに、その意気込みと、一児の母となったプライベートを、たっぷり語ってもらいました!

■ドラマと舞台の演技は違う

――5月23日からの初主演舞台『まっ透明なAsoべんきょ~』の初日が迫ってきましたね。

釈 そうですね。ずっと舞台をやりたいと思っていて、事務所にもお願いしていたので、実現して感無量です。今は顔合わせも終わり、稽古も始まって、とても充実した毎日を送らせていただいています。

――そこまで釈さんをひきつける舞台の魅力は?

釈 舞台って、毎日が生き物なんです。目の前にお客様がいらっしゃって、すべて一発勝負です。毎回、状況は異なるし、その中で、どう演じるか。演技力、集中力など、とても勉強になるし、映像作品とはまた違った楽しさがあるんですよ。

――なるほど。ドラマの演技とはだいぶ違うんですね。

釈 ドラマだと、場合によっては、そのシーンだけ現場に来て撮影して帰るみたいなこともあって、同じドラマに出ていてもお会いできないキャストの方もいたりするんですけど、舞台はそういうこともなく、一つのものを皆で作り上げている感覚が、より強く味わえますよね。そういうチーム感と言いますか、昔の部活動をやっているようなワクワク感が、とても好きです。

――今回の舞台は、どんなお話なのでしょうか?

釈 私が演じる役は、とある事情から教師を離職して、夫と小さな喫茶店を経営する、リコという女性です。そこに、“ここで働かせてください”と、キノコちゃんという女の子がやってきて、従業員から次第に家族になっていくんです。でも実は、キノコちゃんには“ある秘密”が隠されていて……という感じの物語ですね。

――公演の案内には“ヒューマンファンタジーハートフルコメディー”と書いてありましたよね。

釈 まさに、その要素が全部入っています!

――初めての主演ということですが、特に意識されることはありますか?

釈 お客さんが来なかったらどうしようみたいなプレッシャーが、ないわけではないんですが、あまり気負うことなく、まずは楽しもうと思っています。

――初日とかは、緊張されるタイプですか?

釈 そうですね。決まった直後は、“初日の本番直前なのに、セリフを全然覚えてない! ど~しよ~”みたいな夢を見ては夜中に目が覚めてしまうなんてことが毎晩のようにありましたけど、今は稽古も順調に進んで落ち着いてきましたので、なんとか、いい初日を迎えられそうです。
 
――釈さんの意気込みがよく伝わってきます。

■パーソナル・トレーニングで体がムキムキに

釈 はい。楽しみですね。でも、ちょっと気合いを入れすぎているようなところもありまして……。

――気合いの入れすぎ?

釈 今回、アクションシーンなんて一つもないのに、パーソナル・トレーニングに通って体がムキムキになってきちゃって……。我ながら、どこに向かっているのやら(笑)。

――ブログでトレーニングの写真を拝見しましたよ。背中の筋肉が盛り上がって、腹筋も引き締まってクビレがすごい! もしかして何ごともやりすぎるタイプ?

釈 周囲には、そう見られているみたいです。私、2年前に出産したんですけど、昨年の夏くらいまで何もしなかったら、お腹周りとかに、どんどんお肉がついていって……。

――そうでした。お母さんになられたんですよね。

釈 はい。1歳9か月の男の子です。ヤンチャですけど、毎日、今日が一番かわいい記録を更新中です(笑)。

――でも、出産されたようには、とても見えません!

釈 ありがとうございます。今年40歳になることもあって、よけいにスイッチが入っちゃいましたね。ジムに行くと毎回、体組成計に乗って計測するんですけど、体重や体脂肪率、筋肉量や基礎代謝量だけでなく、カラダ年齢も出るんです。それが、本格的にトレーニングを再開したときに計ったら、26歳だったんですよ。

――十分じゃないですか。

釈 でも、出産前は、ずっと19歳だったんですよ。だから、「せめて20歳を目指そう」と思って、めちゃくちゃ頑張ったら、わりとすぐに24歳にまでなりました。でも、なかなかそれ以下にならないんです。で、トレーナーの方に、“このカラダ年齢、どうしたら20歳に戻れますか?”って相談したら、“実年齢マイナス15歳がマックスです。これ以上は下がりません”って教えていただいて(笑)。

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