■オススメの激ウマ麺は!?

 では最後に、大和氏が「激ウマ」と太鼓判を押すカップラーメンを紹介しよう。「まずは毎年、この時期のみに発売される期間限定の『辛辛魚』です。ご存じ、石神井公園(練馬区)にある人気ラーメン店『麺処井の庄』さん監修で、激辛ファンにはたまらない。荒々しい刺激の中でも、魚と辛味のバランスが抜群で、本当にうまい」

 しかも今年は発売10周年。スープと辛魚粉を増量し、より力強く仕上げられているそうだ。「激辛では日清さんが発売した『ラ王 汁なし担々麺』も素晴らしい味です。四川風のタレで、麻婆豆腐などに使われる花椒を加えて、ピリピリとした辛さが本当に癖になるんですよね」

 同じく担々麺では、セブンイレブン限定で発売されている『セブンプレミアム鳴龍 担担麺』も評価が高い。「東京大塚にある『鳴龍』さんは2時間待ちでも入れない人気店。それがカップ麺となったおかげで、家で3分で食べられるだけでありがたい。ラー油とゴマの酸味の効いたラーメンで、スープも一滴残さず飲み干したくなる旨さです」

 先にも紹介したが『和ラー』シリーズの“秋田きりたんぽ鍋風”も、大和氏のお気に入り。「スーパーに行くと必ず買ってしまう。秋田の比内地鶏をベースに野菜のうま味が見事なハーモニーを奏でています。まさに、きりたんぽ鍋でラーメンを食べている感じになりますよ」

 そして今年、ついに、あの伝説のラーメンがカップ麺にもなった。「東京のラーメン界に豚骨革命を起こした“桂花ラーメン”のカップ麺が発売されたんです。熊本の豚骨は博多や久留米とはまた少し違って、にんにくを潰した黒マー油を使い、豚骨特有の臭みを消して、あっさりベースなんですね」

 学生時代、東京に住んでいた大和氏にとって、豚骨ラーメンといえば“桂花ラーメン”しかなく、「懐かしい味で自分の青春を思い出します。そんな桂花ラーメンが今年で東京進出50周年。これはもう食べるしかない!」

 饒舌に熱く語ってくれるあたりに、カップラーメン愛を感じずにいられない。さあ、今すぐお湯を沸かして、カップラーメンを食べようではないか。

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