■河野太郎外務大臣はパフォーマンス男

 ダークホースといわれる河野太郎外務相(55)もまた、副総理の祖父と衆院議長の父を持つ三世議員(当選回数は8回)だ。父・洋平氏は官房長官時代に従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」を発表した張本人。そのため、当時から批判もあった。ある投稿者がツイッターで洋平氏の談話を太郎氏のものと取り違えて批判したところ、「河野談話は私の談話ではないっちゅうに(中略)証拠もなく証言のみによって我々を犯罪者扱いしたあなたの罪は七代では足りないほど」と猛反論した。「太郎氏の怒りもごもっとも」(地元の支持者)という反面、その過剰な反応から、“異端児”“変人”ともいわれている。

 前出の古賀氏は、次のように分析する。「霞が関では、官僚が困ることを容赦なくやってしまう人が官僚に嫌われますが、彼にも、そういうところがあります。また、脱原発と言っていたのに、入閣すると一転し、ブログから、そのことを削除しているあたり、マスコミからは“パフォーマンス男”とみられています。安倍さんと脱原発で対立し、内閣から飛び出してしまうくらいの覚悟を見せないと(首相になるのは)難しいでしょう」

■野田聖子総務大臣の年下夫に良からぬ噂

 ちなみに、河野氏は石破、岸田両氏とともに「ポスト安倍」を狙う“岸破太郎”と呼ばれている。この3人に紅一点、野田聖子総務相(57)を加えれば、“岸破聖太郎”となる。岐阜県議会議員に史上最年少で当選した叩き上げ。郵政民営化に反対し、自民党から公認されず、落選の憂き目を味わうも、当選9回というツワモノだ。「ポスト安倍の中では、女性ながら最も“侍”に近いかもしれないね。歌舞伎でいうと、木曽義仲(源頼朝の従弟)の愛妾・巴御前だね。義仲の敵となった源範頼の家臣や手下らをバッタバッタと倒す女丈夫だよ」(自民党中堅議員の秘書)

 話題性もある。参院議員の鶴保庸介元沖縄担当相とは入籍せずに事実婚。その後、鶴保氏と別れ、“年下の男性”と正式に結婚するも、不妊に悩み、体外受精で出産。障がいを抱えた長男の育児にも奮闘している。そうした女性ならではの経歴から「小池百合子東京都知事が大コケした今、日本初の女性総理の最有力候補はこの人」(全国紙政治部記者)と言われる。しかし、彼女にとって最大の障害が、その“年下の夫”だという。「森友学園問題で首相夫人の安倍昭恵さんを国会へ招致するかどうかという今、配偶者に注目が集まっています。野田氏が総理になれば、その夫は“ファースト・ハズバンド”。その夫には良からぬ噂があるのみならず、野田氏が自民党総務会長だった当時、夫は、デート商法で業務停止命令を受けた知人を野田氏に紹介し、野田氏がその人物を自民党の公認候補とするよう選対(選挙対策本部)に求めたこともありました。もちろん夫の知人は、選対の身体検査に引っかかり、公認されることはありませんでしたが」(前同)

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