■解散の瀬戸際、藤本美貴との結婚報告

品川「まあ、その件があって、マネージャーも焦ったんだろうね。その後、『ダウンタウンDX』の収録のとき、スタジオに入る時間を1時間騙されたんだよ」

ゆま「1時間早めに呼ばれたってことですか?」

品川「そう。楽屋に入ったら、庄司がいて……とにかく一度、話し合おうってことになったんだ。1時間の話し合いで、本当に解散するかどうか決めようと」

ゆま「なんか、めっちゃドキドキします。でも、その話し合いで分かり合えたからこそ、今もコンビを続けているんですもんね」

品川「分かり合えたというか……俺はもう、これが最後なんだから“お互い、言いたいことを言い合おうぜ”と言ったんです。そしたら、庄司はぼそりと……」

ゆま「え? なになに?」

品川「“実は俺、ミキティと結婚するんだ……”と」

ゆま「そ、そこで!?」

品川「もうビックリだよ。“品川庄司”が解散するかどうかの瀬戸際で、なんで今、その話をするんだよ! って。もう、なんかバカらしくなっちゃってさ(笑)。“そうか。おめでとう”と言うしかなかったよ。で、なんとなく今も続いている感じだよ」

ゆま「アハハ。拍子抜けしたんですね」

■庄司智春は面白い

品川「それからだよね。あいつに怒りを感じなくなったのは。それにね、あんまり話したくないんだけど、この前、庄司が一人でロケ番組に出ていてさ。俺は一視聴者として見ていたら、思わず笑っちゃったんだよね。面白いんだよ。あいつはトークより、ロケとかで体を張った番組のほうが合うんだろうね。でも、俺はトークで勝負したいタイプだったから、トーク番組ばかりに出演していた。今思えば、あいつの本当の良さを出せていなかったのかもしれない」

ゆま「すごくイイ話です。今、泣きそうになっちゃった」

品川「まあ、それにお互いオジサンだからね。オジサンがよそのオジサンの悪口を言っているなんて、俯瞰で見てもダサいでしょ。そういうこともしたくない」

ゆま「私の中で好感度が、めちゃくちゃアップしました」

品川「あ~、好感度ねえ。正直、どっちでもいい。好かれたところで仕事が増えるわけでもないしね」

ゆま「その精神、私も見習いたいです。実はアンチの人とか、すごく気にしちゃうんですけど……」

品川「アンチなんて、ウンコだと思えばいいんです」

ゆま「ウンコ!?(笑)」(次号につづく)

品川祐(しながわ・ひろし)1972年4月26日、東京都出身。1995年に庄司智春とお笑いコンビ「品川庄司」を結成。バラエティ番組を中心に多忙を極める中の2003年、短編映画『two shot』にて、監督・脚本を務める。以後、『ドロップ』『漫才ギャング』など、映画監督としても活躍している。

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