松本人志(ダウンタウン)
松本人志(ダウンタウン)

 軍団を率いる殿も、美女を追いかけるバカ殿もお疲れモード!? 新時代の“殿”は辣腕か中堅か若手か?

「十数年後、2018年は“お笑い界の歴史の大きな分岐点だった”と位置づけられているかもしれません」(芸能プロ幹部)

 フジテレビが大ナタを振るった――この春、3月いっぱいで、『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』(ともにフジテレビ系)が終了。それぞれ30年、22年の長い歴史に幕を閉じ、ゴールデンタイムは変革必至の様相だ。

■ビートたけしの『オフィス北野』独立騒動

「さらに、3月中旬から、ビートたけしさん(71)の『オフィス北野』独立騒動が世間を賑わせています。たけしさんは新会社『T.Nゴン』へ移籍。レギュラー番組もそのまま存続しており、特にテレビ界に影響はないように見えますが、このお家騒動によるたけしさんへのダメージは決して浅くありません」(前同)

 現在は小康状態を保っているが、突如の分裂劇に、日本中が注目した。「たけし本人や、たけし軍団が問題視している『オフィス北野』森昌行社長による“裏切り”も、互いにすれ違いがありそうで、業界的には森社長への同情論も聞こえてきます。森社長は、たけしの映画を、ポンピドーセンターやカルティエ財団などに売り込み、芸術家として“世界のキタノ”を作り上げた功労者。二人三脚が解消され、“たけしブランド”への影響が懸念されています」(制作会社スタッフ)

 とはいえ現在、6本のレギュラー番組を抱えるたけし。安泰に思えるが、「番組の視聴率の割にギャラが高く、コストパフォーマンスの面で敬遠されがちです。民放各局は構造的な不況の中にあり、たけしの番組の中には、打ち切り候補に挙がるものもあるようです」(同前)

■志村けんもリストラ!?

 さらに、あの大物も、首筋に冷たいものを感じ始めているという。「志村けん(68)です。フジテレビで『志村けんのバカ殿様』『志村けんのだいじょうぶだぁ』が不定期特番として存続していますが、どちらも莫大なセット費がかかるわりに低調。レギュラーの『志村の夜』に至っては、1%台も珍しくない。視聴率の悪かった『みなおか』『めちゃイケ』が終了し、志村の番組がどちらも残るというのは、いかにもバランスが悪い。近く、リストラが断行される可能性が高まっています」(フジテレビ関係者)

■明石家さんまには引退説

 他方、今も最前線をひた走る明石家さんま(62)には、3年前にも報じられた“引退説”が再浮上。「さんまは、後進のために60歳で引退し、あとは気の合う仲間と、舞台で地方を回るという計画を立てていました。とはいえ、爆笑問題太田光などの説得を受け、これを撤回。ならば……と、2011年に芸能界を引退した盟友・島田紳助が戻ってくる場所を守ろうと、テレビの仕事を続けてきました。だが、紳助には復帰の意思がないと分かり、ヤル気が失われているようです」(前同)

 お笑い界の“ボス”たちが続々と窮地に立たされ、加えて、安室奈美恵小室哲哉堀北真希……と、世は引退ブーム。また、いつ“引退”を言い出すか分からないさんまへは、新番組のオファーもしづらい状況だという。「さらに、元フジテレビのフリーアナ・加藤綾子が、ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)で女優デビューし、NHK朝ドラマ『半分、青い。』にも出演が決定。産休入りした仲間由紀恵の代役で『ミュージックフェア』(フジテレビ系)のMCを務めることも決まるなど、なりふり構わぬ活動が目立つのは、加藤がレギュラー出演する、さんまの『ホンマでっか!?TV』の終了が内定しているからという話です」(テレビ誌記者)

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