ミスマガジンとその後継となったミスiD出身アイドルには誰がいる?
画像は『稲村亜美1st写真集どまんなか』(西條彰仁/小学館)より

 今週月曜日、5月7日発売の『ヤングマガジン』で最終16名が発表されたミスマガジン。

 前回記したように、スタートしたのは1982年。雑誌業界最古のミスコンであり、時系列で見て、1976年にスタートしたホリプロタレントスカウトキャラバンに続くミスコンと位置づけていいだろう。90年代後半以降は“グラビアアイドルとしての登竜門”的イメージも強い同賞だが、第1回グランプリのいとうまい子(当時は伊藤麻衣子)始め、同回ノミネートの森尾由美、第3回グランプリの斉藤由貴(1984年ミスマガジングランプリ)、同回準グランプリの田中美奈子、第4回グランプリの八木さおり、同回ノミネートの南野陽子など、いずれも歌手に女優に八面六臂の活躍。1980年以降、松田聖子、中森明菜、菊池桃子、おニャン子クラブと続く一大アイドル・ブームの状況にあって、ミスマガでデビューした子たちも、正統派の王道アイドルとしてその道を歩むことになった事実はおさえておきたい。

「明菜や小泉今日子、松本伊代、堀ちえみら、いわゆる“花の82年組”がブレイクした年、厳密にいえば、その波にいち早く乗じてスタートしたのは興味深いですし、いったん終了する1990年のグランプリが細川ふみえというのも、その後のグラドル・ブームを先んじて暗示しているようで、いろいろ考えさせられます。あとは、歴史が長い分だけ、出身のアイドルたちが起こしてきたさまざまな騒動も特徴的。脱アイドル後に何度もお騒がせを起こし物議を醸してきた斉藤由貴や、2014年の都議会での騒動も記憶に新しい塩村文夏(1998年のミスヤングマガジン準グランプリ)あたりをミスマガと結びつけるのはやや無理があるようにも思われますが(笑)、実際、何人もの子が騒動を起こしてきたこともまた事実。前回指摘されたミス週刊少年マガジン選出の子たちに限らず、グランプリの子、ミスヤングマガジンの子、特別賞の子も、振り返るといろいろやらかしてきたのが紛れもない実情です」(芸能評論家・三橋りの氏)

 その後、2011年をもって休止となったミスマガ。その経緯についてはさまざまな要因、事情が絡んでいるとも言われているが、それはまた別の機会に触れるということで、ここではその翌年2012年からスタートすることになったミスiDについて記しておきたい。

「講談社の名物編集者で知られる小林司氏によって発案されたミスコンですね。ミスマガと違うのは、web投票のほか、10名超の著名な文化人の審査による選考が行われること、グランプリを筆頭とするファイナリストが20名以上選ばれる点など。最新の昨年のミスiDでは、グランプリ以下、さまざまな賞のもと、実に83名ものファイナリストが選出されました(笑)。コンセプトも当初は“iD=アイドル”で決まっていましたが、その後、“アイデンティティ”の意味が加わり、“i=私、D=Diversity(多様性)”などと多重的に変容。資格年齢も前述の最新回では35歳までOKになるなど、特異な進化を見せており、さらにミスマガ復活後も継続するということで、あらためて、その動向が注目されています」(芸能ライター・ニイゼキ氏)

 ちなみにグランプリ始め、ファイナリスト選出でブレイクした顔ぶれを挙げると、玉城ティナ、谷一歩(以上、ミスiD2013)、稲村亜美、京佳(同、ミスiD2014)、金子理江、都丸紗也華(同、ミスiD2015)、菅本裕子長澤茉里奈(同、ミスiD2016)、藤田恵名(同、ミスiD2017)ほのかりん(同、ミスiD2018)など。稲村や都丸、長澤の選出は大いに評価する一方、過去6大会でファイナリストの人数が307名(うち上位のミスiDの肩書きの子は53名)ということを考えると、若干ブレイク率が低い? 感がなきにしもあらずだが(笑)、独立独歩、特異なミスコンとしてこれはこれでいいのだろう。それでは文字数も尽きてきたので、晴れて復活したミスマガの今後の展望を占ってみることにして――。

「先日、待望のセミファイナル、ベスト16の発表がありましたが、小野妹子の末裔あり、話題のラスト・アイドル絡みの子あり、九州の人気アイドルグループ・LinQのセンターあり、元レプロエンタテインメント所属の子ありと、なかなかバラエティに富んだメンバー。順当にいけば、これらの子が夏発表のファイナリストに選ばれる可能性が大と思われます。あとは一部グラドル関連のネットでも書かれていますが、バストサイズが88センチで唯一数値的に巨乳と呼べる沢口愛華も要注目です!」(前出・三橋氏)

 今後の展望……というより熱望の意味では、やはり、第一前提として一年でも長く継続していただくということに尽きるだろう。ミスFLASHや『ヤングアニマル』発のNEXTグラビアクイーン、『漫画アクション』主催のミスアクションなどが人気グラドルの登竜門として、昨今、ファンの間でおなじみと呼べるが、老舗の伝統と重みは特筆すべきものであり、さらなるアイドル・ブーム発展の支柱になるべく、無条件で期待を寄せたいところ。

(文・織田祐二)

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『稲村亜美1st写真集どまんなか』(西條彰仁/小学館)