『西郷どん』、島津久光役・青木崇高とNHKの「ちょっといい関係」

 鈴木亮平(35)主演の大河ドラマ西郷どん』(NHK)は先週、物語の佳境を迎えた。主人公の西郷吉之助(鈴木)がまさかの入水! “これからどうなるの?”と世の注目を集めている。まずは先週5月6日の放送を振り返ってみよう。

 井伊直弼(佐野史郎/63)が起こした安政の大獄により、追い詰められた月照(尾上菊之助/40)をかくまうべく、吉之助は薩摩に戻る。その頃、薩摩では島津斉彬(渡辺謙/58)死後の家督を争い、久光(青木崇高/38)と斉興(鹿賀丈史/67)が火花を散らしていた。

 結局、幕府に反旗を翻すことはできないと、斉興が吉之助と月照を日向送りにするという処分を下す。これは、実質処刑されることを意味しており、吉之助は失意のどん底に落ちる。大久保正助(瑛太/35)の尽力も虚しく、二人は日向に向かうため船に乗ることに。吉之助には月照を斬って生き延びるという道もあったが、「ともに参りもんそ」と月照を抱くと、二人は海の中へ身を投じたのだった。

 この放送回は、尾上菊之助が演じる月照が、話の中心だった。その美しい芝居に魅了された人も多いと思うが、今回、注目したいのは島津久光を演じる青木崇高だ。これまで久光は、由羅(小柳ルミ子/65)にかわいがられるマザコン息子で、斉興に刃向かうことができないダメキャラだったが、この放送回では、初めて自分の意志を強く主張した。さまざまな顔を見せる久光を見事に演じきっている青木の演技は、なかなか迫力あるものだった。

 実は、青木は過去にも大河で大役を任されてきた。2010年の『龍馬伝』では、主人公の坂本龍馬福山雅治/49)と敵対する藩の重要人物である後藤象二郎を、12年の『平清盛』では、なんと弁慶を演じている。最近では『99.9-刑事専門弁護士-SEASON2』(TBS系)など民放での活躍も目立つが、NHKのドラマ出演も実に多く、NHKに重宝される俳優という印象が強い。

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