爆笑問題の太田光(52)と田中裕二(53)が、5月8日深夜放送のラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、2009年に亡くなったロックミュージシャンの忌野清志郎に怒られ、呼び出されたときのことを振り返った。
放送開始から17分ほどたった頃、太田が雑誌『TVBros.』(東京ニュース通信社)の30周年を記念した対談をしたときのことを話し始めた。その日、対談の撮影を担当したカメラマンが、20年前に清志郎と初めて会ったときの写真を持ってきてくれたそうで、その日はちょうど清志郎の命日の5月2日頃だったと言うと、これに田中も「(清志郎に会ったのは)ゴールデンウィークあたりだったもんね」と懐かしんだ。
清志郎と爆笑問題のエピソードとして、太田は『TVBros.』の連載で「政治の投票なんか行かなくていい」と書いたことに清志郎が怒り、呼び出された話題になった。太田と田中が待ち合わせ場所の飲食店で清志郎を待っていたとき、「“怒られんだろうな”って思って待ってたら、そしたら清志郎さんが、ほら貝吹きながら登場して。パオーン! なんつって」と、清志郎がほら貝を吹きながらやってきたと語った。
続けて、太田は清志郎に「キミたちがそんなこと言っちゃいかーん!」「キミみたいな若者に影響力のある人が、選挙に行かなくていいなんて言うのは、良くない」と叱られたと明かし、当時の自分は若くて青臭かったため、「いや、でも清志郎さん、それは違う」「政治家になんか何も変えられない。『スローバラード』みたいなね、一曲で世の中は変わるんだから、政治に何も俺は期待してない。むしろ清志郎さんには期待してるけど」と反論してしまったと語った。
そんなやりとりをきっかけに、清志郎が同ラジオ番組にゲスト出演したこともあり、RCサクセションの初期の名曲『トランジスタ・ラジオ』を生で歌ってくれたのだという。そして当時、重度の肝硬変を患って闘病していたお笑いコンビ、キリングセンスの“ハギ”ことハギワラマサヒト(50)が清志郎の大ファンだったため、清志郎が励ましのメッセージを送ってくれたと、懐かしそうに振り返った。
「清志郎がほら貝を吹きながらやってきたエピソードは、2009年5月放送のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)でも、二人は語っていました。太田は、清志郎が照れ屋だったためだと推測していましたが、話が重くならないよう清志郎が爆笑問題に気を遣ったというのもあると思いますよ」(お笑いライター) ―― 1999年に清志郎が『カーボーイ』にゲスト出演した回は、リスナーにとっても忘れられない回です。