BABYMETALはこのまま2人?

 伏線はあった。今回のワールドツアーを含む新しいシリーズが始まる前に、公式に発表された動画で意味深な文章が発表されている。「光と闇、それは表裏一体であり、お互いに欠けることのできないバランス。メタルレジスタンスにおいても例外ではなかった。まるで正典と外典のように。我々が見てきた“光”、すなわち3つのメタルの魂の物語はある一面に過ぎず、その裏には知られざる“闇”、7つのメタルの魂、THE CHOSEN7の物語が存在したのだ。新たな時代の幕開けがいま始まる」。“外典”や“ダークサイド”を強調する内容だ。そして、次のようにも告知していた。「7つのメタルの魂は同じ時空に存在するとは限らない。いつ、どこで、誰が、どんな姿で現れるのか、キツネ様のみぞ知る」

 メイトの一人は次のように解説する。

「YUIMETALが不在の間は“外典”として今までとは違った演出でその場をしのぐ、ということではないでしょうか。そして、YUIMETALが戻って来れば、また元通りのBABYMETALに戻るということでは?」

 苦肉の策として、緊急避難的な演出がなされているのではないか、というわけだ。だが、公式なアナウンスがなされない以上、それも一つの解釈でしかない。休養なのか、脱退なのか、病欠なのか、何もわからないままメイトたちのフラストレーションが蓄積していく。いずれにしても、広島のときのような告知すらしないまま、YUIMETAL不在の公演を行うのは、YUIMETALを見るためにチケットを買ったメイトにとってみれば、詐欺のようなものだ。なぜかYUIMETALには、熱狂的なファンがついている。彼らをあまり怒らせるのは賢明ではないはずだ。

 現在、海外のメイトたちは“#whereisyui”というハッシュタグを作って盛り上がっているが、このエネルギーがベビメタを運営する芸能事務所のアミューズやプロデューサーである小林啓氏への批判という形で盛り上がっていく可能性は少なくない。YUIMETALの不在そのものよりも、それを告知しないやり方に批判の声が集まっているからだ。アミューズは、早急に何らかの告知をするべきときが来ているように思う。ここで対応を間違えると、せっかく世界中で獲得した大量のファンが急速に離れていってしまう可能性も少なくないからだ。

 そして現地時間の5月10日、公式ではないが今回のツアーをマネジメントしている会社の広報担当が「YUIMETALはバンドのメンバーとして残っているが、今回の米国ツアーにはいない」というコメントを発表した。YUIMETALの脱退という事態はないようだが、今後の動きが気なるところである。(大村義一)

※画像はBABYMETAL公式サイトより

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