アーモンドアイはデビュー戦のあと、ことごとく2か月以上の休養をはさみながら使われてきた。休養なしで出走するのは、今回が初めてである。はたしてレース直前、どんな反応を示すのだろう。

「この前、レースしたばかりじゃないですか。なんで休みをくれないんですか」 そんなふうにヘソを曲げてしまうか。それとも、デビュー以来の2111着という成績が示すとおり、いつでもムラなく走る馬なので、不平不満を言わずにオークスでも本領の末脚を発揮してみせるのか。

■日本馬初の凱旋門賞制覇の期待も

 今回のアーモンドアイのように、2か月未満のレース間隔で出走するのがオークスが初めてという馬が、オークスで連対したことは、昭和50年(1975)までさかのぼってみても一度もない。たとえば昨年、男馬を相手に芝2000メートル戦を2連勝した実績を持つホウオウパフュームがこのタイプだったが、初めて短いレース間隔で走るのが応えたのか、直線でこれといった伸びがなく、16着の大敗だった。

 はたしてアーモンドアイの心身は、初めてのローテーションにどんな反応をみせるのか。もし、何の問題もなくあっさり勝つようなら、この馬は、日本馬初の凱旋門賞制覇に向けて、この秋、日本の競馬ファンすべての期待に応えるべく、ロンシャンに向かうのではないだろうか。

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