■木村拓哉とKinKi Kidsが影響を与えた!?
というのも、風間がジャニーズに入った1997年は、ちょうどジャニーズ=俳優という認識が世に定着してきた頃。93年のドラマ『あすなろ白書』、94年の『若者のすべて』(ともにフジテレビ系)と、木村拓哉(45)が月9のヒット作に立て続けに出演し、KinKi Kidsの堂本剛(39)と堂本光一(39)は歌手デビューするよりも前、94年に『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』や、96年の『若葉のころ』(ともにTBS系)などで名をはせ、人気絶頂を迎えていた。その頃ジャニーズに入った風間が、“俳優”を強く意識したのは想像に難くないだろう。実際、風間の前年入所には生田斗真(33)と二宮和也(34)、風間と同期入所には錦戸亮(33)など、96、97年入所世代には、ジャニーズの中でも演技力の高い俳優が多い。
奇しくも、風間の後を継ぐように、物語後半には西郷信吾(従道)役で、同期入所の錦戸が『西郷どん』に登場する。キムタクやKinKi Kidsを見て育ったジャニーズ俳優がどこまで進化しているのか、『西郷どん』で、それを確認するのもまた楽しいものだ。(半澤則吉)