5月14日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)に、サッカー日本代表選手の本田圭佑(31)が出演。日本代表監督を解任されたハリルホジッチ氏(65)についてのコメントが物議を醸している。
今回の放送は、“ラスト・ミッション 本田圭佑のすべて”と題して、今年2月から本田に密着取材したもの。昨年、イタリアのACミランを退団後、メキシコのCFパチューカに移籍したことについて、「都落ち」という人もいると問われると、「その通りだと思います」と素直に認めたうえで、ヨーロッパのクラブからもオファーがあったが、標高2400メートルという高地のパチューカで、心肺能力を徹底的に鍛え直すことが大きな狙いだったと明かした。
サッカーワールドカップロシア大会まで3か月となった3月、本田は日本代表のヨーロッパ遠征に招集された。メキシコでの成果を見せたかった本田だが、マリ戦ではベンチスタート。ウクライナ戦では先発し、“下がってボールをもらう”というプレーで攻撃の形を作ったが、シュートを1本も打てないまま、後半19分で交代。自分の考えを監督に受け入れてもらうため、絶対に出さなければいけなかった結果を出せなかった。
遠征から5日後、メキシコに戻った本田は、最後のインタビューで、ウクライナ戦でのプレーについて「結果を出せなかった責任は自分にある」としたうえで、「ただ悔いはないです。ハリルのやるサッカーにすべてを服従して選ばれていく、そのことのほうが、僕は恥ずかしいと思ってるんで。自分を貫いた自分に誇りは持っています」と言いきった。本田は「まだ(代表選考まで)1か月、アピールする時間はある」と意気込んだが、ナレーションでは「本田はすでに代表からの落選を覚悟しているように見えた」と語られた。
この取材の後、4月7日にハリルホジッチ氏は代表監督を電撃解任され、西野朗氏(63)が新監督に就任した。ワールドカップ出場メンバーは、5月31日に発表される見込みだ。本田は4月10日に、自身のツイッターで「It's never too late.」とつぶやき、代表入りを諦めていないことを匂わせていた。
「監督と選手の意見の衝突は、サッカーではつきものですが、それでも本田のハリルホジッチ氏に対する造反を匂わせる発言は、ネット上で物議を醸し、“自分を貫いてカッコイイ”という称賛の声があった反面、“あきれた”など批判の声も上がっていました。代表に選ばれたとしても、禍根を残しそうですね」(スポーツライター)――はたして本田は代表に選ばれるのか!?