「お酒とのつきあい方」人生を台無しにしないための“飲み方”の画像
「お酒とのつきあい方」人生を台無しにしないための“飲み方”の画像

 TOKIOの“元”メンバー・山口達也(46)が昼間から大酒を飲み、あろうことか自分が司会を務めるテレビ番組『Rの法則』(Eテレ)に出演する女子高生タレントを自宅に呼びつけ、キスをした――連休以降、芸能界を揺るがした「事件」だが、我々も対岸の火事だと傍観してはいられない!?

■TOKIO山口達也は酒乱に近かった

「山口は酒癖が悪いというより“酒乱”に近かった」というのは、さる芸能レポーター。「シラフだと礼儀正しく、人当たりもいいんですが、酒が入ると人が変わったように乱れる、という評判。泥酔して顔にアザを作るケガをして、眼帯をつけて番組に出たこともあります。飲むと前後不覚になり、事件当日のことも、記者会見で“自分のやったことを覚えてない”と涙ながらに話していました」(前同)

 この事件で山口は、ジャニーズ事務所を契約解除。「芸能界から“永久追放”される可能性もある」(民放局関係者)と、まさに高すぎた酒の代償だった。

 これほどではなくとも、酒でヤラかしてしまった経験を持つ飲んべえの読者も多いはず。そこで今回、本誌では人生を台なしにしない「お酒とのつきあい方」を徹底取材。まずは、アルコール依存症に詳しい、国立久里浜医療センターの医師・湯本洋介氏の話。「TOKIOの山口さんは肝機能が低下して、その治療を受けていたとも報道されていました。しかし、我を失うほど悪酔いするのは、あながち“肝機能が落ちたから”とは言えません。アルコール依存症の患者さんでも、肝機能の数値がそれほど悪くない方もいます」

“酒乱”は肝機能の問題ではない。では、飲むと醜態をさらす人と、そうでない人とは何が違うのか?「各人の持って生まれた“体質”としか言いようがないんです」(前同)

 どんな体質や性格の人が酒乱になるかも「よく分かっていない」という。心療内科、カウンセリングなど、精神分析の領域の問題のようだが、“お酒とのつきあい方”に関して言えば、「迷惑をかける飲み方をする人は、全般的にお酒が好きで、強い人が多いのは確か。酩酊するぐらい、飲めることも大きな要因でしょうね」(同)

■アルコール依存症をジャッジする基準

 ちなみに、日本には80万人以上もアルコール依存症の人がいるという。治療を受けているのは5万人ほどだが、あなたが依存症かどうか? それをジャッジする簡単な“基準”がある。「土・日などの休日にずっと酒を飲んでいて、平日になっても酒を飲み続け、会社を休んだ人。また、手が震えるが、酒を飲むと、これが収まる人。こうした人たちは間違いなく酒に“依存”しており、治療の必要があります」(同)

 依存症や酒乱とまではいかずとも、他人から「あまり良い酒でないね」と言われたことがある。こんな人への助言をと、本誌連載エッセイ『酔人伝』でおなじみの大竹聡氏に話を聞くと、「極度に酔えば、頭の中の神経の回路がどんなふうに変なつながり方をするか、こればかりは分かりません。いくら飲むとは言っても、会話が成立する範囲に限るべき。ちゃんと金を払い、頭に来ても手は出さない、くらいのところに線を引きたいですね」

 会話ができない、金が払えない、喧嘩必至……と思ったら、早々に切り上げて帰る。この節度が大切だ。加えて、“休肝日”なしで毎日、飲み続けると危ない。「連日連夜の暴飲チャンポンを続けていると、何かがポーンと弾けるときがあります。酒を抜ける日が、あるかどうか、というのは重要です」(前同)

 どんなに酒が強い人も、のべつ大量に飲んでいれば心身への影響が出るのだ。「数値にも出ますが、そんなことより体力がグンと落ちる。筋力、バネ、持久力、心肺機能、全部落ちてくる。気力も萎える。考え方がイージーになる。まあ、いいか。だいたいで、いいや、となる。徐々に、酒のダメージが仕事能力も蝕むんです。ああ! 怖い」(同)

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