タモリ
タモリ

 圧倒的な支持を得ていた有働由美子アナがNHKを退局し、4月から『あさイチ』の新MCに抜擢されたのが近江友里恵アナ(29)。偉大すぎる先輩の後釜を任されたことで、関係者は彼女に対して一抹の不安を抱いていたようだが、近江アナはそれを吹き飛ばす好スタートを切った。「相当なプレッシャーがあったでしょうが、それをものともしない肝の座りっぷり。独特の癒し系の雰囲気で視聴者の支持を得て、視聴率も2桁をキープしています」(放送作家)

 そんな彼女は、5月9日の同番組で自らの過去を、こう振り返っていた。「中高時代に放送部に所属していたという話を披露し、“私にとってNHKは甲子園であり、花園みたいな場所”とし、“しゃべるのが苦手で放送部に入り、そこから這い上がってきた”と語り、放送大会では“成績は全国ベスト50”だったと明かしました」(前同)

 全国50位からNHKの朝の顔にまで上り詰めた彼女の転機は、「タモリ(72)と各地を旅する『ブラタモリ』のアシスタントを務めたことだった」と指摘するのは、女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏だ。「女子アナ界には、“共演すると出世する”というジンクスを持つ芸人がいます。テレビ東京の大江麻理子アナや狩野恵理アナを開花させたさまぁ~ず夏目三久高橋真麻をブレイクへ導いた有吉弘行。そしてタモリです。近江アナの出世は間違いなく彼のおかげです」

 実際、『ブラタモリ』で近江アナは、「徐々に成長する姿を見せていた」と丸山氏は続ける。「開始当初は大物・タモリを前にガチガチでしたが、彼の深い知識に触れるにつれ、自然と教養を深め、控えめで謙虚ながらも気の利いた返しができるようになっていきました」(前同)

 タモリは同番組で、近江アナの前任・桑子真帆アナ(30)もブレイクさせている。「重要なロケの際、必ず雨が降っていたんですよね。それをタモリが毎回“雨女”と揶揄するのが、お約束として定着。そうした気安いやりとりが、視聴者層の年配男性を安心させ、結果、彼女の好感度につながったように思います」(同)

■『ミュージックステーション』では下平さやかアナや竹内由恵アナが

 同様に、テレビ朝日の女子アナたちも『ミュージックステーション』で彼のアシスタントに抜擢されると、必ずブレイクしている。古くは、現在アナウンス部主任を務める下平さやかアナ(45)だろう。竹内由恵アナ(32)も局の顔に成長、そして弘中綾香アナ(27)は新エースとして躍進している。このような現象が、「タモリは女子アナを開花させる」という噂を呼んだ結果、「“タモリの写真をスマホの待ち受け画像にすると出世できる”という都市伝説ができ上がり、女子アナたちが、こぞって待ち受けにするようになったそうなんです」(女性誌記者)

 もはや、タモリは“神様”的扱いになっているのだ。お笑い評論家のラリー遠田氏も、こう言う。「もはや存在自体が“神社”と言いますか、単なるタレントの枠を超えた超越的な存在感を発揮しています」

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