水分補給はノドが乾く前に!「初夏の健康」新常識の画像
水分補給はノドが乾く前に!「初夏の健康」新常識の画像

 今年は5月から「真夏日」を何度も記録するなど、夏の厳しさが今から思いやられるような天候が続く。本格的な夏の到来に向けて体調管理は抜かりなく行っておきたいが、ちょっと間違うと、かえって“命取り”になるようなものもある。正しい知識を身につけておくことが必要なのだ。

 まず、なんと言っても気をつけたいのが熱中症。宮元通りクリニックの渡會敏之院長は、多くの人々が熱中症への対応を間違っていると警鐘を鳴らす。「炎天下にいるから熱中症になる、と思い込んでいる人が多いんですが、実は部屋の中で熱中症になる人が驚くほど多いんです。その原因は、水分不足。こまめに水分を補給することが大事です」

■水分補給が重要だが、ビールは?

 水の飲みすぎは、かえって体を冷やすのでは……と思ってしまうが、「人間、水を飲みすぎるということはあまりありません。むしろ、怖いのは自分が水分を摂っていないのに気がつかないこと。70歳前後になると、水分不足の自覚のない人が増えるので、要注意です」(渡會院長)

 喉が乾く少し前から、常に水分を摂るようにしておいたほうがいいのだという。夏には汗をかく量も増えるので、特に水分補給が重要だ。「ビールで水分補給するから、自分は大丈夫」だと思い込んでいる人も多いようだが、これも大間違い。「ビールには強力な利尿作用があり、飲んだ後、水分がすぐに体外に排出されてしまう。かえって、飲む前よりも、体内の水分量が減ってしまうということになりかねません。ビールではなく、水を飲んで、ちゃんと水分補給をするように心がけてください」(前同)

 さらに、汗をかいたあとは、水分のみならず失った塩分の補給も必要となる。しかし、特に中高年の世代は「自分は高血圧なので塩分を控えなければ」と思い込んで、塩分を摂らない人が多いという。「それも危険です。むしろ夏場は、いつもより塩分を積極的に摂取しなければいけません。極端に摂りすぎてもダメですが、要はバランスの問題です」(同)

■食中毒で恐ろしいはノロウイルス

 他に夏場の健康管理で気をつけたいのが、食中毒。生ものはなるべく控え、できるだけ火を通した食べ物を摂取することが重要なのは当然のことだが、そもそも火を通すという発想のないもので当たるという、意外な盲点もある。「2012年には、札幌で浅漬けによる食中毒が発生。8名が亡くなりました。過熱しないので殺菌が十分でないケースもありますから、買って来たものは一度、水洗いなどしたほうが確実かもしれませんね」(全国紙社会部記者)

 食中毒で一番恐ろしいのが、ノロウイルス。夏場は冬に比べれば発生数が少ないとはいえ、被害がまったくないわけではない。「一番の対策は、やはり手洗い。ノロウイルスは非常に感染力が強いので、夏場は大丈夫などと考えず、しっかりと手洗いする習慣をつけましょう」(渡會院長)

 正しい知識を身につけて夏を乗り切ろう!

あわせて読む:
・「お酒とのつきあい方」人生を台無しにしないための“飲み方”
・シェイプUPガールズ・中島史恵が50歳とは思えない驚きのボディを披露!
・米倉涼子の意外なコンプレックス告白に衝撃 「悩みのレベルが違う」