がんに効く!【食生活編】

  • (1)米国国立がん研究センターは、がん抑制予防効果がある食品約40種類を順序づけしている。
  • (2)その中でトップに挙げられたのはにんにく。他に、キャベツ、大豆、しょうがなどが上位に並ぶ。
  • (3)ビタミンCには活性酸素の除去効果が期待される。実際、がん治療にビタミンCを使う病院も。
  • (4)熱すぎる食べ物は避けたほうがいいとの報告が。食道の細胞が傷つき、食道がんになるとされる。
  • (5)天ぷらなどで“古い油”を使わない。時間がたって酸化した油は、体内の活性酸素の発生源に。
  • (6)塩分は1日10グラム以下に。塩分摂取量と胃がんの関係を指摘する声は多く、米国では研究統計も。
  • (7)にんじんやカボチャなどカロテンが多い緑黄色野菜は抗酸化力が高く、免疫力を上げる効果が。
  • (8)ゴマに含まれるゴマリグナンには活性酸素を除去し、免疫力を上げてがんを予防するとされる。
  • (9)国立がん研究センターの報告では、緑茶の摂取が女性の胃がんリスクを低下させるとしている。
  • (10)パセリなどの香味野菜に多く含まれるフラボノイドにも、活性酸素除去の効果が期待されている。
  • (11)過飲は禁物。喉頭・咽頭・食道がんリスクを1.7倍に。アセトアルデヒドがリスクを高める。
  • (12)酒類でも赤ワインには多くの研究者が注目しており、適量なら、がん予防が期待できるという。
  • (13)加糖炭酸飲料が、アジア人の膵臓がんの発症リスクを約2倍に上昇させるとの研究がある。
  • (14)加工肉の発がんリスクが指摘されるが、国立がん研究センターは日本人の影響は小さいと指摘。
  • (15)米国では、摂取する総脂肪量を総エネルギーの15~30%の範囲に抑えることが推奨されている。
  • (16)納豆に含まれる抗菌ペプチドに抗がん作用が確認された(秋田大学)。煮豆には、その効果なし。
  • (17)ブロッコリーやキャベツに含まれるスルフォラファンはがんへのファイトケミカルとの研究結果。
  • (18)スルフォラファンは、進行した前立腺がんの治療でも有益と米国オレゴン州立大学が報告。
  • (19)焦げた肉や魚、高温調理されたタンパク質、アミノ酸の発がん性は多くの研究で指摘されている。
  • (20)国立がん研の調査で、コーヒーを一日5杯飲む人の肝臓がんリスクは76%減少と判明。
  • (21)WHO(国際保健機関)はマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸のリスクを強く警告する。
  • (22)魚介類由来の「ω-3脂肪酸」「DHA」には膵がん罹患リスクの低下との関連が認められた。
  • (23)国立がん研は、「欧米型の食事」(肉類、加工肉、パン、コーヒー、乳製品など)が多い日本人は、死亡リスク(がん、循環器疾患)が低下していたと発表。コーヒーや塩分摂取量の関係を指摘。

がんに効く!【日常生活編】

  • (1)がんの罹患・死亡率には都道府県で明確な差があり、「生活」や「気候」の影響が指摘されている。
  • (2)胃がんは東北や日本海沿岸で、肝臓がんは西日本で、肺がんは近畿地方で死亡率が高い。
  • (3)日本で発生したがんのうち、男性では58%が予防可能なものだった(国立がん研究センター)。
  • (4)問題に対し、解決行動を取ったり誰かに相談する人のがん死亡リスクは低い(国立がん研)。
  • (5)アルコール摂取量が日本酒で1日1合以上2合未満の人は、大腸がんの発生率が1.4倍。
  • (6)アルコール摂取量が1日平均2合以上の人は、大腸がんの発生率が2.1倍と大きな差が。
  • (7)たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍(国立がん研)。
  • (8)国立がん研は副流煙の発がんリスクを2016年に「確実」に引き上げた(JTは反論)。
  • (9)靴擦れや打撲部分の放置は、皮膚がん発症のリスクを高める。外的刺激には注意を。
  • (10)近年、注目を浴びる「座りすぎ」と、がんの関係性。大腸がんは30%も罹患リスクが増加。
  • (11)一日の身体活動量が男性で「37.5メッツ/時以上」だと、がんの罹患リスクが低い。37.5メッツとは「筋肉労働や激しいスポーツ1時間以上+座位を8時間以上+歩く」に相当(国立がん研)。
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5