『ブラックペアン』、“猫ちゃん”趣里から目が離せない!の画像
『ブラックペアン』、“猫ちゃん”趣里から目が離せない!の画像

 二宮和也(34)が主人公の渡海征志郎を演じる『ブラックペアン』(TBS系)の視聴率が、じわじわ上昇中だ。物語の最後に渡海が活躍するという予定調和的なドラマは、放送開始当初こそ批判されたが、今ではその『水戸黄門』のような展開に、むしろ心地よさを感じているという視聴者も多いはずだ。5月20日、第5話の内容を振り返ってみよう。

 理事長選の鍵となる手術を終え、その論文の責任者に、東城大学の佐伯教授(内野聖陽/49)ではなく、帝華大学の西崎教授(市川猿之助/42)の名を書いたことで、高階(小泉孝太郎/39)は東城大のスタッフを敵に回すことになった。しかしその後、高階が手術した患者に新たな問題が生じ、論文は白紙に。西崎の怒りを買い、高階は帝華大に戻ることもできなくなってしまう。そこで高階が提案したのは、手術ロボット“ダーウィン”でのオペだった。帝華大学からダーウィンを借り、東城大で初めてのロボット手術が行われることになる。しかし、このダーウィンでもトラブルが起こってしまい、渡海と看護士の猫田(趣里/27)が手術室に向かうことになった。

 この放送回では、これまで使用したことのないダーウィンというロボットの知識までも頭に入れていた渡海の努力ぶりに感嘆したが、ネット上で注目を浴びているのは、渡海が猫田を「猫」と呼ぶシーンだった。それまでちゃんづけだったのが呼び捨てになったことから、二人の関係が縮まったことに興奮する声が多数上げられていた。

 毎回登場時間も短く、セリフもほとんどないのに、世の注目を浴びている猫田。このキャラクターは、海堂尊の原作小説『新装版 ブラックペアン1988』(講談社)でも登場するのだが、ここまで存在感がある役ではない。眼光鋭い趣里が持つミステリアスな雰囲気によって、より印象的な役柄へと変貌し、渡海の相棒役も板についている。実は、趣里は水谷豊(65)、伊藤蘭(63)の娘。2世タレントとして、以前から注目されていたが、近年の活躍は親の七光りでは決してない。

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