■小田急電鉄のCMでも話題に!
趣里はバレリーナを目指し、イギリス留学もしていたという才女だ。怪我によりバレエを諦め、女優を目指すことになるが、2011年『3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」4時間SP』(TBS系)でデビューすると、以後映画、ドラマ問わず、多数の作品に出演してきた。その名を全国区に押し上げたのは、16年上半期の朝ドラ『とと姉ちゃん』だろう。趣里は主人公常子(高畑充希/26)が社長を務める“あなたの暮らし出版”の女性社員、大塚寿美子を演じたが、凛とした雰囲気があり、当時から独特のミステリアスな空気感は注目されていた。
他には、小田急電鉄のコマーシャルの女の子といったらピンとくる人も多いだろう。「世界に一つの日々と【3人の日々篇】」と題されたCMでは、高校生役と、その女性が大人になってからの2役を演じ、人間として成長していくことの喜びと切なさを、見事に表現。16年から放送されたこのCMは「じーんとくる!」とネットでも話題になった。セリフもほぼなく、目と表情だけで語るという芝居のスタイルは、このCMで培われたのかも?
わずか1分のCMでも話題になってしまう女優、趣里は、セリフも登場シーンも少ない猫田という役はぴったりだ。これからのブラックペアンでも「猫」から目が離せない。(半澤則吉)