田中将大と対決あるか、“打者”大谷翔平のバッティング技術の凄みの画像
田中将大と対決あるか、“打者”大谷翔平のバッティング技術の凄みの画像

「オオタニとタナカが投げ合う!」

 と、全米の期待を集めていた試合は、露と消えた。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(23)と、田中将大投手(29)の直接対決が注目を集めていた5月27日(日本時間28日)のヤンキース戦。

「本来のローテーションだと、この日に大谷も田中も登板予定でしたからね。しかし、24日になって、エンゼルスのソーシア監督が大谷の登板日を28日以降に変更する、と発表。両者の対決は持ち越しとなりました」(在米ジャーナリスト)

 田中と大谷の投手対決は消滅したが、打者として大谷が田中と対決する可能性はまだ残されている。5月28日発売の雑誌『週刊大衆』6月11日号(双葉社)では、「大谷翔平 投手と打者『どっちが凄い!?』」という特集記事を掲載する。その一部を抜粋し、“打者”大谷に迫りたい。

■山崎武司が明かす、大谷のバッティング技術

「日本にいた頃の大谷は、投手としては完成されていたけれども、打者としては未完成というイメージでした。ところが、メジャーでは逆になりましたね。打者としての能力が抜きん出ていて、投手としては、まだまだ修正点がたくさんあるというイメージです」

 と分析するのは、野球解説者の山崎武司氏。山崎氏によれば、大谷のバッティングで最も素晴らしいのは「対応能力」「修正能力」だと言う。

 大谷は、散々な成績だったオープン戦の頃は、日本で打っていたときのような一本足打法に近いタイミングの取り方をしていた。だが、それではダメだということが分かると、すり足打法に変えてみせた。そして、すぐに結果を出している。これは並の選手にできることではない、というのだ。

「確かに、すり足に変えることでバットにボールを当てやすくなるんです。でも、その代わり、ボールに力が伝わりにくくなる。ところが、大谷はすり足に変えたのに、ちゃんと力がボールに伝わるように打っています。腕の長さ、体のバランス、そしてパワーが素晴らしいということなんだと思います。バックスクリーンにまで球を飛ばす技術は、本当に素晴らしいですね」(前同)

 自らもメジャー経験のある野球評論家の藪恵壹氏は、それに加えて、レフト方向、ライト方向構わず、広角に打てる技術と足の速さがあることが、打者としての大谷の強みだという。

「特に、弱点となるポイントがあるわけでもないしね。投げるほうからすれば厄介なバッターですよ」(藪氏)

 さらに、走者としても大谷は一級品という。

「大きい体からは想像できない俊足ですし、手からベースに滑り込むときは、普通なら利き手の右手から行きそうなところですが、ケガしないよう、必ず左手で行く。冷静さもすごいですね」(専門誌記者)

■ベーブ・ルース超えは確実!

 同じ二刀流として、大谷が間違いなく意識しているのは、“神様”ベーブ・ルースの存在。1914年、レッドソックスに投手として19歳で入団したベーブ・ルースは、入団3年目には23勝、防御率は1.75と投手として優れた成績を収めていた。そんな彼が二刀流に転向したのは1918年。この年、20試合を投げ、13勝7敗、防御率2.22をマークし、11本塁打を放って本塁打王に輝いている。同一シーズン2ケタ勝利&本塁打の記録は、その後、誰にも破られていない。

「ケガをせず、現在のペースで勝ち星と本塁打を積み重ねていけば、十分に達成可能な数字です」(前出の専門誌記者)

 ルースを超え、どこまで“二刀流”で登っていくか。日本時間28日、メジャー1年目の大谷に、田中将大がどう立ちはだかるか注目したい。

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